「ザ・リッツ・カールトン日光」が2020年夏に開業し建設中なのは皆さまご存知の事と思います。

でも、なぜ海外で有名な日本の観光地ではなく、日光なの？

と疑問に思われた方も多いのでは無いでしょうか。

観光庁次長　水嶋智氏のお話を聞く機会があり、リッツを誘致した背景等、国の観光政策について、下記４つのポイントを挙げて説明してくださいました。

①成長戦略の柱　急速な成長を遂げるアジアをはじめとする世界の国際観光需要を取り込むことによって、日本の力強い経済を取り戻す。

②地域の発展の鍵　人口減少・少子高齢化が発展する中、国内外からの交流人口の拡大や旅行消費によって地域の活力を維持し、社会を発展させる。

③国際社会での日本のパワー　諸外国との双方向の交流を通して、国際相互理解を深め、我が国に対する信頼と共感を強化する。日本のソフトパワーの向上によって、国際社会での日本の地位を確固たるものとするために極めて重要。

④自らの文化・地域への誇り　観光で国を開き、外国の人々に日本文化や日本人の本質に触れて貰うことを通じて、日本人自らも、その価値を再認識し、自らの文化や地域を誇りに思う。

観光庁が指導的な役割を果たし、各省庁の横の連携を強化した結果、環境省は「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づき国立公園満喫プロジェクトを実施することになりました。

今までとは違い、日本の国立公園を世界の旅行者が長期滞在したいと憧れる旅行目的地にする予定で、8か所の国立公園で「国立公園ステップアッププログラム2020」を策定。

阿寒国立公園

十和田八幡平国立公園

日光国立公園

伊勢志摩国立公園

大山隠岐国立公園

阿蘇くじゅう国立公園

霧島錦江湾国立公園

慶良間諸島国立公園

そう、日光国立公園はこの８箇所に選ばれており、高級ホテルができるのは富裕層に長期滞在型の旅を楽しんでいただくための取り組みだったのです！

現在はタイ等アジアのリゾートに集客力、魅力で劣っている状況ですが、2020年には、上記８箇所の国立公園に欧米豪系の富裕層が集まり、長期滞在できるような環境を整えていくそうです。

日本には魅力的な国立公園がたくさんあります。これから秋の観光シーズン、色付く紅葉がとても綺麗です。多くの外国人観光客に、色彩豊かな日本の自然を楽しんでいただきたいですね。