「take it with a grain of salt」
= don’t believe what you hear or don’t take it seriously.
ネイティブがよく使うイディオムで
『聞いた事をそのまま信じるな』という意味だそうです。
この言葉を聞いて思い出したのが、入社した研究所のお仕事です。
1年で40件くらいのトラブル案件が持ち込まれて、その原因を突き止めるため、電子顕微鏡等を使って解析していました。
そこで上司や先輩方から徹底的に教えられた事は
分析して複数の証拠を探すまで、依頼者が言っている事をそのまま信じるなということ。
依頼者はこんな理由でトラブルを起こしたのではないだろうか?と推測して依頼してくるので、おおよそその方向で調査や分析を開始します。しかし、いくら分析しても答えとなる証拠が見つからない事が10件に1回くらいありました。
思っていた所と違う所に欠陥があったり、一つだと思っていた穴が複数空いていたり。。。相性が良いと思っていた金属材料が、実はある環境だと相性がとても悪かったり、曲がらないと思っていた箇所が曲がっていたり。
世の中で起こっている事の10%くらいは、予測と違う事があるものです。
その後、様々な仕事をしましたが、企画や、マーケティングやプロモーションをしたり、営業をしていたときも、様々なポジションの人の意見を聞かなければならない事がありました。
本来やらなければ成功しない事でも、その人の負荷や、責任を回避するように説明している…と分かる瞬間があります。そして、多くの人はそんな意見に流されて行きますので、成果が得られないのです。
最近、お仕事がうまくいかないと悩んでいる人は、周りの人の無責任な意見に踊らされていませんか?数字データーや、記録を確認しています?
複数の人に確認し、自分で確かな証拠を掴んでから、選択をする事がお仕事の成功への一歩だと思います。
私の会社人生で、最初の仕事で身につけた「take it with a grain of salt 」(聞いた事をそのまま信じるな)
悩んでいるあなたに…私からのアドバイスです。