今回は立教大学のホスピタリティ・マネジメント講座で学んだことや、仕事で私が感じた「え...そうなの?」な話をひとつご紹介します。
東京オリンピック2020が終わると、東京は不況になる
時々、こんな事を言われると、オリンピック後も仕事のある私たちは世代はやる気を失ってしまいます。オリンピックが終われば、観光客は来ないし、新しい開発事業も無くなるのだから、仕方が無いと思っていました。
ところが、2012年に行われたイギリス・ロンドンオリンピックは、オリンピック後、ニューヨークを抜いて都市としてNO.1の評価を得ることができ、経済、観光、文化の魅力的な都市として世界の頂点に立ったそうです。
発展途上国で開催されるオリンピックと異なり、
先進国のオリンピックは、その目標に向かって都市機能を向上させ、完成した美しい都市を世界中に紹介する良い機会。
特に飲食、観光ビジネスはITの進化や、垣根を超えたコミュニケーションが活発になっている事で、今まで思い込んでいた事と違う未来が起こりそうなのだとハッとさせられました。
ロンドンオリンピックの成功事例を元に、現在、世界標準に合わせた様々な取り組みが日本で行われ、オリンピックという国際的な大会を合言葉に、都市機能の向上を仕掛けているそうです。
週刊ホテルレストラン12/2号の「新・増設ホテル計画確認件数の推移」でも、ほぼ10年間横ばいだったのが、約3倍に急増。287件(2016年12月)→716件(2017年12月)2017年はホテル計画で業界が賑わった1年でした。
自治体、企業、大学、金融が連携し、他の都市より魅力的で、優秀な人材が集まりやすく、産業が発展できるよう挑戦しています。
また、「東京」など三大都市圏は都市への人口集中が上昇していくと予測されているため、人口減少の影響を受けるまでに少し猶予があります。2030年までの約13年間が、都市の力、都市活動を上げ、持続可能で住みやすい都市を作る大切な時期であり、その後の緩やかな成長に耐えうる備えの期間になります。
出典:総務省統計局「国勢調査」及び国土交通省「国土の長期展望」中間取りまとめを元に、総務省市町村課にて作成
1955年 37.2%
2015年 51.8%
2050年 56.7%(予測 )
持続可能で住みやすい成熟社会を目指し「東京」が変わっていく事は嬉しい事です。
2030年「東京」は、文化や人々の交流も盛んな場所として位置付けられ、年間5000万人以上の海外からの観光客が訪れる魅力的な都市になります。そんな姿が夢ではなく、現実なのだと実感できる仕事は、忙しさも嬉しさに変わります。