ずいぶん前の記事ですが、日経新聞で発酵学者の小泉武夫さんが書いたコラムで紹介した「アンチョビパスタ」は私のお気に入りです。
自宅で仕事をしている私のランチは残り物か、麺類が定番になりつつありますが、ここに書かれているアンチョビパスタは、一人前でも簡単に作れる贅沢パスタです。(紙面では2人前でした)
さらに、このパスタにぴったりの国産アンチョビフィレを見つけてしまったのです!(写真)
私が作る1人前のレシピを書いておきます。3人なら3倍、5人なら5倍です。
石川家の「定番レシピ20」家族みんなの大好きなレシピ
〜「アンチョビパスタ」作り方〜
100gのスパゲティ(イタリア産の細麺)を袋に書いてある規定時間(マイナス1分)で茹でます。フライパンで炒める時間分、早めに取り出します。
その間に、フライパンにガーリック1かけをみじん切りにしたものを入れて、鷹の爪(みじん切り少々)、アンチョビのビン(缶・パッケージ)に入っているオリーブオイルを垂らし、炒めます。
ガーリックがきつね色になり、香ばしい香りが出てきたところで、バター(大さじ1)を加え、アンチョビフィレ2本をそのまま(混ぜている間に少しばらけるので)加えます。
パスタが茹で上がったら、網目ボウルにとって湯を切ってアンチョビのフライパンに投入。
火を入れよく絡めながら、塩と胡椒で味を整え、ネギがあったら、皿に盛って青みを加え出来上がり!
さあ、いただきます。
フォークで巻き取って一口噛んだ瞬間、アンチョビの匂いと熟れたバターの香り、焦げかけたガーリックの快香が鼻に抜けて行きます。
スパゲティのポクポクとするアルデンテの歯応えから、微かな甘みがじわーっと吹き出し、時々歯に当たるアンチョビの塊から、うま塩のコクが爆発。絶妙な旨味のバランスを作っています。この美的感覚は素晴らしく、井上ひさしさんも一人で作って食べていたそうです。
ズボラ飯ですが、つい笑顔になってしまうランチなのでした。
海のある地域へ旅した時、その土地のアンチョビフィレをお土産にして、旅を思い出しながら食べるのもオススメです。