SNSをご覧頂いている方から「日本のあちこちへ行ってるね!」と言われることが増えました。東北3県や名古屋へ、1週間で9回新幹線に乗車した週は、さすがに体力的にもキツイ毎日でしたが、フードビジネスコンサルタントとして生産者さんにお会いでき、これからの話をするのはとても楽しい時間です。
前職を退職した時は、まさかこんな毎日になるとは思わなかったのですが、2017年2月「シロクマベーカリー」荒川社長との出会いがきっかけで、地方の美味しい物を作っている生産者さんから、お声がかかる様になりました。
シロクマベーカリーさんのパンは、生産者の顔が見える北海道産麦100%です。彼らのパン作りは、麦を育てる畑から。美味しいパンのためには、きれいな水と空気、元気な土、そして生産農家との信頼関係が欠かせません。契約農場へ何度も足を運び、安全で美味しいパンを届けたいという思いを共有できる生産者と一緒になって、さらなる品質向上への挑戦を続けています。
私と出会う2ヶ月前の2016年12月、オーガニック小麦農家の田中さんとシロクマベーカリー さんは、二人三脚で国産有機JAS認証パンを作ることに成功しました。その柔らかくてモチっとした食感はフランス産のハードでバターの香りがするパンとは正反対なのですが、国産オーガニック小麦粉を使うというコンセプトにも共感し、すっかりファンになってしまいました。
微力ながら、営業のお手伝いをさせていただいておりますが、冷凍パンとは気づかれないほどの美味しさや品質が、美食家さん等から高い評価をいただき、都内の有名レストラン、ホテルに採用。ついには2018年3〜5月の3ヶ月間、JAL国際線のファーストクラスのパンとしてもご採用頂きました。
家庭用には、こちらの「シロクマベーカリー オンラインショップ」からご購入できます。
では、彼らがオーガニックパンに取り組むのはなぜでしょうか?
それは、パンづくりのパートナー生産農家の健康を守るという理由があります。
小麦粉を育てるために撒いている農薬の使用量は、たとえ最小限にとどめていても、連日のように扱う生産者の中には、皮膚や呼吸器のトラブルに苦しんでいる人が大勢います。なかには子供に畑を継がせることをためらい、廃業を考えている人もいます。シロクマベーカリーさんは大切なパートナーが直面するこうした苦しみから目を背けることはできませんでした。安全で美味しいパンのためには、なによりもまず、生産者の方にこそ健康であってもらいたい。そう考えて、農薬を使わず手間をかけ小麦を育てる有機農法を支援し、オーガニックパン工場を設立。2016年12月にようやく有機JAS認証を受けた道産小麦の安定供給と、オーガニックパンの生産体制が整いました。
来月7/17(火)に北海道へ行き、収穫間際の小麦畑を訪問する計画があります。シロクマベーカリー(札幌)さんのオーガニックパンに使っている有機小麦「はるきらり」の収穫直前の様子を見ながら、江別製粉さんの製粉工場見学とお話を伺います。
新篠津村にあるオーガニック小麦の畑は、いたるところからバッタや蛙がピョンピョンと飛び出してきます。そして、畑の真ん中で、思い切り深呼吸することができます。ここには、すべてのものを生かす優しい力があふれています。
現在、北海道産小麦をお使いのホテルシェフと一緒に訪問予定です。あと限定8名様まで、ご一緒できますので、ご興味のある方は早めにご連絡ください!
「北海道新篠津村のオーガニック小麦農家さんと江別製粉見学」
facebookイベントhttps://www.facebook.com/events/675723449438811/
日時:2018年7月17日(火)10:30~19:00
主催者:シロクマベーカリー (札幌)
food field creative 石川史子
スケジュール案:
10:30~ 新千歳空港出発(レンタカー)
途中ランチ
13:00~ 「江別製粉」工場見学
15:00~ 新篠津村「ファーム田中屋」農場見学
国産羊肉のバーベキューを楽しみながら交流会
19:00以降 札幌着、宿泊
今回訪問する新篠津村(しんしのつむら)のファーム田中屋さんについて、少しご紹介します。
新篠津村は、札幌駅から車で40分ほどの郊外ですが、地平線が見える広々とした田園風景です。新篠津村には、有機農業に取り組んでいる方がたくさんいらっしゃいますが、田中さんは先駆者として、長年、有機農業に取り組んできた方です。
昨年は5月中旬、芽が出てきたばかりの田中さんの畑を訪ねて「はるきらり」の様子を見せてもらっています。昨年の収穫までの成長の様子は、シロクマベーカリーのブログをご覧ください。
有機小麦「はるきらり」の成長記録【ファーム田中屋さん】