昨年秋、立教大学のホスピタリティ・マネジメント講座に参加させていただき、週3回夜間・土曜の講義に参加しました。
今年も9月22日(土)からスタートします。観光庁水嶋智次長の観光政策の講義や、今回ご紹介する「ファーストキャビン」や、「庭のホテル東京」「東京ステーションホテル」など、新しい取り組みが話題のホテルの代表取締役や、支配人からお話を直接伺うことができ、大変勉強になりました。
立教大学の卒業生でなくても参加でき、30回の講義で5万円はかなりお得です。詳細はこちら
先日、西麻布で夜に行われた勉強会に参加した際、講義を聞いてから利用したいと思っていた「ファーストキャビン」に初めて宿泊してきました。勉強会の会場から徒歩1分、西麻布の交差点に面したビルにあります。
部屋に鍵を掛けられないカプセルホテルですが、寝室だけコンパクトなビジネスホテルと言った方が良いかもしれません。大浴場があり、洗面所も広くて綺麗。ドライヤーや化粧品、石鹸類も全て高級な品揃えで、大満足でした。
このホテルは、建築会社PLANTEC groupがテナントの空室に悩むビルオーナーに提案するオリジナルプランの1つで、2006年に企画運営を行う専門会社を設立。2009年に第一号店が開業し、直営、運営代行、FCなど様々な運営形態で、現在全国に21店舗(開業準備中を含む)を展開しています。
カプセルホテルとビジネスホテルの中間の価格帯で、300坪のスペースから始めることができ、工事期間も3カ月ほど、初期投資は新築よりも圧倒的に安い3億円。そのため、利回りは30%、投資金額は最長5年で回収。
また共用部以外はキャビンを並べるという施工法であるため、撤去すれば再びオフィスビルに戻すことが容易。そのため今後市況が変わった場合のリスクを懸念する企業などから、問い合わせが増えているそうで、各地で次々とオープンしています。
「ファーストキャビン」という名の通り、飛行機のファーストクラスをイメージできるラグジュアリーな空間で、テレビとベッドを備えた2.5平米の箱状の客室部分は「キャビン」と呼ばれていました。
インテリアも含めて外注ゼロ、すべて設計をされたと言われているキャビンはデザインがおしゃれで、ドアのレバーハンドル、消火器、照明などまで統一感があり、カッコイイのです。
女性フロアと男性フロアは完全分離、エレベーターに乗る時からカードキーでそのフロアしか行かれないようになっているので、セキュリティ面でも安心。到着後荷物を置いて、化粧室へ行った時にうっかりカードキーを忘れて行ってしまい、通路にある共用電話でカードキーを忘れたことをお伝えしたら、すぐにスタッフの方が来てくれて、開けてくれました。とても丁寧な接客で、感動しました。
1泊約6000円で、翌朝10時チェックアウト。朝食も700円を支払えばコーヒーやパン、フルーツなどが施設内のオシャレなカフェで食べられます。浦和までのタクシー代を考えたら、ファーストキャビンに泊まった方が断然お得で、体力的にも助かりました。
食関係の仕事をしていると、都内で深夜になったり、早朝都内で仕事があったりと、この猛暑の中、浦和との通勤が面倒だと感じることがあります。とはいえ、あまり贅沢もできません。
美味しい食事や、素敵な皆さまとの有意義な時間を過ごした後に、ちょっと汚れている安い部屋で、風呂は狭くて…なんてホテルに泊まるくらいなら、タクシーで帰って、家で寝たほうがいいわ…と思っていましたが、宿泊費は安くて清潔なファーストキャビンは、素敵なディナーの余韻に浸りながら、翌朝元気に目覚められるホテルでした。
ちなみに、赤坂や新橋愛宕山、京橋にもありますので、お仕事が忙しい皆様もお試しになってはいかがでしょうか?