那須高原のレストランで美味しいフランス料理はいかがですか?
遅めの夏休みや、秋の紅葉、冬のスキーなど自然豊かで美食の宝庫です。
パレスホテル大宮や、フランス料理文化センターとのイベント・講習会でよくお会いするホテルエピナール那須菅井総料理長と、吉田料理長。facebookに投稿されるお料理が素晴らしく、いつかは行ってみたいと思っておりましたが、ようやく念願が叶いました。
地方のお料理と言えば、古典的なフランス料理を想像する方も多いかもしれません。先日、とある大手外食メーカーの専務さんとお話した時、フランス料理は色々な素材を混ぜて調理し、素材本来の味を消してしまう誤ったイメージを持たれていました。とても残念な事です。ラーメンだってフランス料理の技法を使い、素材本来の味を引き出すスープを作る時代なのにね(笑)
本来のフランス地方料理は、食材そのままを楽しむ料理が推奨されています。ルイ14世の侍従長ニコラ・ド・ボンヌフォン(17〜18世紀)が著書「田園の楽しみ」で素材の持ち味を生かした簡素な料理を推奨してベストセラーになっていますし、近年は、タイヤメーカー「ミシュラン」が地方の美味しいものを紹介したガイドを発行して、その土地に行かなければ食べられない料理やレストランを紹介している事もみなさんよくご存知だと思います。
フランス料理「メリメランジュ」吉田拓郎料理長は現代的なフランス料理の技法を用いて、地域で頑張っている生産者と話をしながら創作料理を作られています。例えば、ゴールドラッシュという極甘のとうもろこし、那珂川の鮎、高校生が作ったブランド牛肉、御用卵やチーズなど、地域食材にしっかりと向き合ったお料理はどのお皿も完成度が高くて驚きました。
アミューズ(軽めの一皿目)から、こんな感じです。
ポタージュ「ゴールドラッシュ白いトウモロコシ」
那須で産直野菜を毎日仕入れているシェフしかできないお料理です。とうもろこし「ゴールドラッシュ」は糖度24度。鮮度が命の「とうもろこし」コーンポタージュは、私の中で史上最高の甘さでした。
bœuf en croûte (牛肉のパイ包み焼き)
隣に添えてあるパイ包みの牛肉は、口の中でサクサク食感のパイ生地と、その間から牛肉のワイン煮込みがトロリと合わさって溶け合い、うっとりするほどの美味しさ。全国の酪農家らの代表牛が一堂に集まる乳牛の共進会「第9回全日本ブラックアンドホワイトショウ」で、那須拓陽高牛部が未経産クラスの月齢別の部で優勝した牛肉でした。竹炭を混ぜたパイ生地は黒光りしており、表面の艶や、サクサクの食感はフランス料理上級者の見事なテクニックです。パリで二つ星を取り、活躍している日本人シェフ小林圭(KEI)さん曰く、フランス人はパイ包みをこよなく愛しており、彼らに日本人シェフである自分が認められるために、コース料理の中に、パイ包みを必ず1品は提供するようにしていたそうです。美食家がフレンチシェフの技量を確認する料理の一つなのですが、最初にこのパイ包みを持ってくる辺り、フランス料理を食べ慣れていても圧倒させるパワーがありました。
このスペシャリテを頂くためだけに、また来たい!と思う一品でした。
日本では、地方の30代のシェフがとても勉強熱心で都内の講習会やガラパーティでお会いすることがあります。Facebookのおかげで、彼らの日々の料理を見ることができ、徐々にレベルが上がって来ていますので、私のメルマガを通じて、皆さんが地方を尋ねる時の楽しみの一つになったら嬉しいです。ホテルエピナール那須さんのお部屋は那須五峰が見えて、スタイリッシュな家具のお部屋でゆったりと楽しむことができました。大きなホテルさんですが、家族連れ、ペット同伴、富裕層向けに別棟があり、滝の見える露天風呂大浴場もあります。車椅子でも大丈夫なバリアフリーホテルです。ぜひ一度いらしてくださいね。
Facebookに全てのコース料理の写真と解説を掲載しましたので、合わせてご覧ください。
https://www.facebook.com/ffcnippon/
ホテルエピナール那須
〒325-0302 栃木県那須郡那須町大字高久丙1番地
TEL.0287-78-6000
フランス料理「メリメランジュ」(Méli Mél'Anges)
https://nasu-melimelanges.com/
Tel: 0287-78-6000
【Lunch】11:30~15:00(l.o 14:00)
【Dinner】18:00~22:00(l.o 21:00)
〒325-0302 栃木県那須郡那須町大字高久丙1 ホテルエピナール那須 メインタワー 13F