ビルトインコンロの買替、皆さんはどのようにコンロを選んでいますか?
10~15年に一度は買い替えが必要なビルトインコンロ。一般的には料理離れと言われていますが、家族がいて、食いしん坊の私の友人、知人は毎日お料理をしている方が多いので、必需品です。今回は料理研究家の助手をしている友人からアドバイスを求められました。毎日使う人へ、ちょうど良いコンロの選び方をみなさまにも共有します。あと10年は毎日料理を作らなければならない方へのアドバイスです。
センサー式のガスコンロが登場したのは、ガス会社商品開発部に所属していた2000年前後のことでした。当時、IHコンロとの熾烈な開発競争をしていて、我が家にはIHコンロと、試作ガスコンロが交互に設置され、使い勝手の確認をしていました。自宅で料理を作ることも機器開発、商品プロモーションをするために必要なことでした。
当時はまだ少なかったフルタイム総合職のワーキングマザーです。疲れて仕事から保育園へ、ご飯を作って、片付けてという繰り返しにストレスは溜まりました。
でも、新商品のコンロには温度調節機能や炊飯機能が付いていたので、フライパンで火を消し忘れても、センサーで鍋底を感知して火が消えました。魚を焼いてもタイマーで止まるので、子供が急に泣き出しても、焦がすことなく美味しく調理ができました。ごはんを食べている時だけが、ひとときの安息でした。
今は、リンナイやハーマンが独自に商品開発をされていますが、更新性が求められるため、基本的な事は変わっていません。
ガス機器商品開発の経験と、日々の暮らしの中から、注意すべきポイントをお伝えします。
- コンロの幅 75cm を選ぶ
→炊飯土鍋(直径24cm)と、フライパン(直径30cm)、スープ用の鍋(直径15cm)が3つ置けるスペースを確保できるはこのサイズです。今は60cm幅を使っていても、設置スペースは変わらないので、75cm幅に切り替える事はできます。一汁三菜と炊飯を40分で作るなら、このサイズです。
- 乾電池タイプを選ぶ
→上級機種は液晶パネルの電源式が多いのですが、この頃の災害、停電の多さを考えると、乾電池式がベストです。停電しても調理ができます。
- 左右どちらで揚げ物をするか決める
→上位機種なら両方に油温調節機能が付いていますが、正直左右どちらかで十分です。片側だけなら1万円程度安くなります。右・左どちらで油温調節するかも選べます。
- 火力調節の幅を確認する
→炒め物は強火、味噌汁は沸騰しない極弱火ができると、料理が美味しくなります。火力調節機能は10年前より確実に良くなっていますが、廉価品は消費者にわかりにくい火力調節で、性能を落としている可能性があります。自分が今使っているコンロの火力調節の幅と同等かそれ以上であることを必ず確認してください。
- デザイン
デザインやグリルの大きさ、その他、様々な機能によってお値段が少しずつ変わります。ご予算が許すようでしたら、ガラスの強度が高く、フラットで清掃性の良いコンロをぜひ。
秋は、年に1度のガス展があります。
https://map.tokyo-gas.co.jp/gasten/
お見積もりを取って比較するには良い時期と思います。
ちなみに、我が家で愛用しているのはハーマンの「+do」
http://www.noritz.co.jp/produ…/kitchen01/builtin/plusdo.html
Patrice Julienさんが開発したこのコンロは料理を毎日する人に最適な機能がシンプルに搭載されています。故障もほとんどなく、清掃性も優れ、業務用コンロのような格好良さも気に入っています。20年近く人気商品で、廃盤にならずに継続して販売されています。やっぱり、ビルトインコンロはシンプルな機能と丈夫なこと、そしてデザイン性に優れていることが大事ですね!