フレンチには色々ありますが、親しい人とカウンターで語らいながら、ゆっくり美味しいものを頂きたいなら、奥沢にオープンした「シェ・シミズ」がお勧めです。ディナーで、アルコール3杯、前菜、メイン、デザート、コーヒーで7000円台とお手頃で、お料理、アルコール、居心地の良さ、全てがパーフェクトです。
無精髭と白Tシャツで飾らない清水郁夫シェフは60歳。
東京・南青山の有名ジャズ・クラブ『ブルーノート東京』で長年グラン・シェフを務め、フランス料理文化センター(FFCC)で講師や、フランスからお招きした有名シェフをホストシェフとしてご活躍。そして2018年夏、とうとうご自身で小さなビストロを開業されました。
食材の目利きや、肉料理を焼かせたら、この人の右に出る人は少ないのでは!と思う完璧な火入れは、国内外のフレンチシェフをも唸らせてきました。
先日、とあるお店の若いシェフが作った羊肉を食べて、かなり残念な経験をしたばかりだったので、清水シェフの肉料理の色の美しさ、光輝く照り、口に含んだ瞬間に濃厚な肉汁とほどよく硬さのある肉が混じり合い、これぞプロ!最高❤️です
私のグルメレポートを愛読してくださっている皆様には、ディナーをお勧めいたします。場所柄、住宅街に住むマダムに大人気のようでして、ランチは相当混むそうです。
料理関係の方々なら、カウンターに並んでいるシェフの集めた本棚を見ていただければ、その人となりがお分かりになると思います。古典から、現代の人気店、和食、フレンチ、デザートなど、幅広く知識を学ばれている清水シェフ。少しシャイで謙虚なお人柄と、食材の選び方や、ざまざまな国内外のシェフが行なっている調理方法について、幅広い知識と、的確な答えが返ってくることから、日仏、フレンチシェフやホテルシェフといった玄人も数多く通っているのも納得です。奥沢がもう少し自宅から近かったら、週1で通いそうなお店です(笑)清水シェフ、ごちそうさまでした。
●ルネ・ミューレ クレマン・ダルザス(泡) 700円
●赤ワインボトル 3500円〜
〜Apéritif〜
●トマトとチーズ、胡椒とオリーブオイルで
●ビーフジャーキーとレンズ豆のテリーヌ
〜PLAT du JOUR〜
●熊本産ヘダイのカルパッチョ 塩レモンと富士酢のヴィネグレット ¥1800
Carpaccio de Daurade Vinaigrette de Citron Salé
ワインビネガーでなく富士酢を使い日本フレンチに!ヘダイに塩レモンとマイルドな富士酢の相性が抜群です。
●アン・パルマンティエ ¥1500
Hachis Parmentier
フランスの国民食と言われ、ふわふわのジャガイモがプロの技。簡単そうに見えますが、家では決してマネのできない美味しさです。赤ワインがよく合います。
●フランス産パンタードのバロティーヌ セップ茸詰め ¥3000
Ballottine de pintade au Cèpes
オーギュスト・エスコフィエの古典料理を現代風にアレンジ。フランスのパンタード(ホロホロ鶏)生産規模は世界一。骨を除いて広げた鶏に挽き肉やフォワグラなどの ファルス を包み込んだものをバロティーヌと言います。
●オーストラリア産仔羊背肉のロースト タイム風味 ¥2800
carré d'agneau roti au thym
オージーラム のPR大使「ラムバサダー」として、このメニューは外せません。日本一のラムチョップ職人、ラムバサダー入江シェフの師匠でもある清水シェフ。薄いピンク色のラム肉、脂身の部分は丁寧に火入れをしてあるので、余分な脂は感じさせず、旨味をしっかり閉じ込めています。あ〜幸せ。
「シェ・シミズ」
158-0083
東京都世田谷区奥沢3-36-11 キャッスル奥沢1F
03-6421-8233
LUNCH 11:30—14:00(L.O)DINNER 18:00—21:00(L.O)
月曜日定休日、他月2回不定休
http://chez-shimizu.jp/
奥沢駅から、とても近くてわかりやすい場所にあります。
本格的なフレンチを気軽にお楽しみください。