日経ARIA(40代~50代女性向けキャリアのためのWEB媒体)が行なったアンケートで
「転職や起業を考えている人 38%。」
という驚くべき数字が報告されていました。
私と同世代、40~50代の働く女性には、たくさんの選択肢がありました。1990年頃は25歳までに結婚して、寿退社という風習も残っていましたし、一般職ではなく、数少ない総合職という選択をした私は、一つの会社で男性と肩を並べて一生働き続けるということを目標に仕事をしていました。
また、会社に入ってすぐに、景気が悪くなったことから、会社が倒産する、転職するといった不幸な経験を味わった人も多く、ママ友と話すときに、気を使うこともありました。そして2019年、40代後半になり子育てが一段落し、人生100年時代を見据え、先の長い人生、何をすれば良いのだろうか?と自分を模索する人が出始めているのだと思います。
私はfacebookでの発信が楽しそうに見えるようで、一体どうやって仕事を得ているのか、毎日どんな風な生活をしているの?と興味津々で聞かれます。
昨夜も仕事仲間から独立・起業の相談を受け、私がどんな風に会社を辞めて、今に至ったのかをお話ししてきました。
正直、約4年前、辞表を提出した時は想像もできない日々を送っています。当時は、家庭の事情や職場の環境、そして会社の事業方針と自分のスキルとのミスマッチなど。自分の力だけではどうにもならないことが多い時期でした。その中で、なんとか自分を見つめ直し「私はこんなことができるかな?」と考えたり、興味のある方向の知識やスキルを増やしていきました。会社を辞めるというのは大きな決断でしたが、45歳で、先を決めずに一旦「無」の状態に自分を置いてみたことは、正しかったと思えるほど、今はとても充実しています。
退職後、1年くらいは大企業の看板の無いフリーランス名刺を差し出すことは抵抗がありましたが、そんな私に対しても、変わらずに仕事を依頼してくださる人がいて、彼らのニーズを聞いていると、私がお役に立てるポイントを発見できるようになりました。
また、お試しボランティアのお話も多いのですが、それなりに大きな企業さんからの依頼に関しては、交通費がかかりますし、大切な知人を紹介することもあります。さらに、企画書を準備して、何日もパソコンに向かいプレゼンをすることも多いのです。掛けた労力をボランティアにするか、それとも提案時間と割り切って、今後の仕事を有償にしていただくのか?フリーランスの能力と判断力が求められており、お見積書を受け取っていただけるように促す営業力が必要なところだと感じています。
通常、1回だけは無償で2回目からは有償にされているコンサルタントさんが多いのですが、私は初対面から数ヶ月、ボランティアでお付き合いしていることもあります。両者の相性を見極めるには、私の方も相手を知る時間が必要なので、あまり急がないようにしています。上役をご紹介いただけるようになると、そろそろいいかなと判断し仕事の話をします。きちんと仕事内容や報酬についてご説明できると、お客さま社内で合意を取っていただくことができ、私の仕事をアウトソーシングするという手続きをしてくださいます。
全てが上手くいくわけではありませんが、このように少しずつ、私の得意な仕事だけを、複数の企業様からお仕事を受託しています。
ご紹介いただいく相談案件は、人の繋がりしかありませんので、良い方ばかり。私が支援している企業さんを一緒に助けてくださる方まで現れました。おかげさまで、サラリーマン時代とは違い、家事と仕事、趣味のライフワークバランスを最適な状態に保ちながら、フリーランスとして右肩上がりの3年目「確定申告」を終えました。
写真は正プラス株式会社 代表取締役 稲本正さんとFSX株式会社 代表取締役社長 兼 最高経営責任者 藤波克之さんとお話させていただいた時の記念です。こんな素晴らしい経営者の方々から、直にお話をお聞きできるだけでも、毎日がとても充実しています。