ホテルメトロポリタンエドモンド岩崎総料理長のお料理を、著名な料理長など、48名の皆さまと一緒にいただきました。岩崎シェフは「TRAIN SUITE 四季島」の料理監修をされています。ちなみに、JR東日本の四季島に乗車するのは、一人90万円もかかるそうで、庶民には手が届かないお料理。そこで、今回のアスコット会では、その一口でも食べたいという願いを、井部さんと岩崎シェフが叶えてくださいました。
TRAIN SUITE 四季島の料理はJR東日本さまとの関係上、そのまま出すのはNGなので、四季島に乗る前から岩崎シェフが作っていたものがメニューでした。Facebook food field creativeページには写真付きで解説を掲載しましたので、合わせてご覧くださいね。
<Menu>
3種を盛り込んだ春の一皿(佐渡サクラマス・黄色いガスパチョ・ホタルイカ)(トップ写真)
笠間のジャンボ椎茸と若山農場の採りたて筍のソテー セミドライトマトとベーコンのヴィネグレット
舟形マッシュルームのクリームスープ カプチーノ風
黄ハタのポワレあさりと菜の花のブイヨン仕立て
仔羊背肉のロースト ゴルゴンゾーラソース 肩ロース肉のココットグラタン添え
ヴァシュランフレーズとヨーグルトのソルベ コーヒーと小菓子
アミューズのホタルイカは、5月までが旬。和食なら酢味噌ですが、フレンチなので、ソースは「黒にんにく」を使ったピューレで。「黒にんにく」フリッターが添えられていて、これがとても美味しかったです。岩崎シェフは「黒にんにく協会」から「黒にんにく大使」に任命されているので四季島でも「黒にんにく」を必ず入れているそうです。
ニンニクを高温熟成させた加工食品。甘さが増し、特有のにおいが消えることから、健康食品として人気が高まり生産量が急増中。
次に、舟形マッシュルームのクリームスープカプチーノ風。
舟形マッシュルームと玉ねぎを炒めて、ブイヨンでスープにしてミキサーにかけただけなのに、トリュフが入っているのかと思うようなコクと旨味がありました。岩崎シェフお気に入りの、生で食べられる国産マッシュルーム、インターネットでも買えるようなので、要チェックです。
温かいオードブルは笠間のジャンボ椎茸。栃木県の若山農場から採りたての筍をソテーして、セミドライトマト、ベーコン、エシャレットのドレッシング系のソースでいただきました。
笠間ジャンボ椎茸
宇都宮ICより2kmほどの場所に24ヘクタールにもおよぶ手入れされた美しい竹林を所有。代々それを100年以上に渡りやり続けており今となっては他では見られない希少性のある空間となったことから映画やCM、ドラマなどのロケ地として多く使用されているそうです。
メインディッシュはオーストラリア産の背肉のローストにイタリアのゴルゴンゾーラのソース。ラムショルダーのミンチをココットグラタンにして熱々を添えています。
ソースのゴルゴンゾーラに合わせて、1665年設立、イタリア・プーリア州最古のワイナリーで作られた赤ワインがとても美味しくて、元オークラの根岸総料理長が絶賛していました。
<赤ワイン>
サリーチェ・サレンティーノ・ロッソ リゼルヴァ2015
作り手 ボッター カルロ 格付 D.O.C.
さらに、デザートは四季島に乗っていた井山シェフパティシエが実際の配合のまま提供してくださいました。
材料は栃木県壬生町の「七ツ石いちご職人会」が作る“とちおとめ”を使用。完熟でしか摘み取らない希少価値が高いイチゴは甘酸っぱくて、乾燥していても香りが芳醇でした。畑の段階で、余分な水分を抜いていくような方法を取っているそうです。
<今日のワイン解説>
・シャンパン
・白ワイン
トゥーレーヌ ソーヴィニヨン ラルパン・デ・ヴォドン 白 2017 ドメーヌ・メリオー
地方 ロワール 品種 ソーヴィニヨン・ブラン 100%
・赤ワイン
Salice Salentino Riserva 2015
地方 イタリア・プーリア州 品種 ネグロアマーロ、マルヴァジア