先日、埼玉県地産地消月間(毎年11月)に合わせて、第17回「埼玉県地産地消ブランド農産物を味わう集い」を開催しました。司厨士協会埼玉県本部は埼玉県食材のPRに力を入れていて、他の地域では珍しいそうですが、県や市、JA、問屋、メーカー、ホテル、レストラン、調理師学校、料理人など、食に関係する団体が一堂に集まる会を毎年開催しています。
私は、この集いを主催している埼玉県のシェフ団体「一般社団法人司厨士協会 関東総合地方本部 埼玉県本部」 で広報企画部長をしています。フランス料理関係の団体としては、知名度が最も高く、所属している会員数も多い組織です。
でも、埼玉県食材は認知度が低いのです。いいように解釈すれば、皆さんが知らないということは、それが強みになるのかもしれません。東京からお越しいただいた皆さまから、とても美味しいお料理・お酒だったと、ご好評いただきましたので、詳しくご報告をさせてください。
ご興味を持っていただき、埼玉県へ行ってみたいな!と思っていただけたら嬉しいです。
司厨士協会のイベント時、写真係なのでお客さまとお話するより写真を撮る仕事に夢中なのですが、今回は都内から美食家の皆さまをお招きしたので、産地の説明から、生産者の個性まで話が盛り上がり、楽しい会になりました。TBSテレビ「グランメゾン東京」の解説も良いのですが、埼玉県食材を使った賞味会の解説者にもなれます!必要な時は、ぜひお声がけくださいね(笑)少量多品種の埼玉県産食材は、県内の方も見たことがない農産物が多いようで、趣味の産地巡りや、農業体験が随分と役に立ちました。
今回の和洋折衷メニューの中で、改めてすごいと思ったのは、高級魚ホンモロコの南蛮漬けや、一般的には輸入品の多いパン用小麦で作ったパン、そして人気の加須うどん。
海外産とは全く異なる深い香りのある狭山茶の紅茶、それだけで旨味が十分にある秩父産きのこ、武州和牛、彩の国黒豚、深谷ねぎ、さいたまヨーロッパ野菜の色鮮やかさも加わり、野菜、魚介類、肉類のバランスがよく、彩り豊かなコース料理でした。
さらに個性豊かな秩父の兎田ワイナリー(赤・白ワイン)や日本酒「文楽」「金紋世界鷹」、焼酎「風雪まろやか焼酎」「紅赤金時」と種類も豊富にあり、地域のお酒でいただく県産食材は格別でした。ワインは色が薄いのに、樽に入っていたかのような独特の香りがします。国産ワインの中でも、この個性の強さには驚きでした。日本酒は八海山の様な気品のある冷酒と熱燗で、どちらも飲みやすく、お料理にとてもよく合いました。
埼玉県なら、イタリアやフランスと同じように、食材、お酒の種類が豊富なので、無理なく県産品で賄うことができてしまいます。見た目は控えめなのに、パンチの強い埼玉県産。和食、洋食どちらでも、その魅力を存分にご堪能いただくことができました。
会場では様々なアトラクションも行われました。シェフの団体や、農業団体は男性ばかりになることが多いのですが、埼玉県農林部は女性の牧千瑞部長がいらっしゃいます。イベントの時は必ずご一緒させていただくのですが、とても素敵な方です。抽選会では、当選者へ県産野菜の詰め合わせをプレゼント。埼玉県のゆるキャラ「コバトン」も応援に来てくれました。
美食を愛する皆さま、珍しくて美味しいものを食べてみたい皆さま
埼玉県は首都圏から1時間以内に魅力的な生産地がたくさんあり、美しい田園が広がっています。様々なジャンルの料理人や、シェフが美味しい料理を作っていますので、ふらりと埼玉県へ美味しいものを食べに来てくださいね。
「埼玉県地産地消ブランド農産物を味わう集い」の会場の様子、お料理の解説はfacebookに掲載しました。