緊急事態宣言が5/31まで伸びてしまいましたね。このような状況では、ホテル、レストランからの仕事はなく、イベントもありません。県外への外出もできないので、日頃お世話になっているお礼も兼ねて、地元さいたま市の農家さんの御用聞きを始めました。
彼らは基本的にJAへ野菜を卸しているのですが、この先、作っている野菜や果物が売れるのか、とても不安です。
野菜や果物はタネを蒔いてしまったら、収穫量、収穫時期がほぼ決まります。やり直しは効きません。
この先、消費が落ち込み続けるのか、それともV字回復するのか、それによって野菜や果物の需要も変わってくるかもしれません。
また、コロナウィルスの影響で、消費者はスーパーで野菜を買う人が少なくなるかもしれませんし、レストランでの食事回数を減らす人が多いでしょう。今後、大きく生活スタイルが変わることは誰の目からも明らかで、既存販路だけに頼るのは危険です。先の見通しが悪い中、LINEで話をしながら情報交換し、持っている情報を共有することで、いくつかアイデアが生まれています。お互いに勇気付けられることも多く、前向きな気持ちで仕事ができていて、地域のつながりの大切さを実感しています。
さいたま市は都市農業なのですが、見沼田んぼのエリアは地平線が見えるほど、広い農地が広がっています。見沼用水路沿いは、サイクリングロードがあり、美しい田園風景を眺めながら、サイクリングを楽しむことできます。大宮、北浦和、浦和、浦和美園などの駅は5キロ圏内。10分自転車で走れば住宅街が広がっているので、農家の軒先直売所で販売すると売れます。でも、春から夏にかけては、農作業はピークです。時々は空いた時間もできるので、店番できるかな?と思って提案したら、農家さんは基本的に黙々と作業するのが好きなタイプで、お店での接客が好きではないという問題も出てきました。
そこで、私から提案したのはITの力を借りて、生産者や農作物の説明は、私が写真と文章でホームページやSNS投稿を作り、販売接客は80代の世話好きな近所のおばあちゃん。支払いはPayPayやクレジットカードでキャッシュレス清算。という方向で準備をしています。
今回、まずはホームページを作ることになりました。無料のGoogleマイビジネスです。地域密着型実店舗ビジネスには最適な方法の一つで、Googleマップなどの検索エンジン対策にもなります。近くの公園や観光施設に遊びに来た人がスマホで、近隣エリアのお店を探すと表示されます。
また、現在様々なEコマース(オンラインショップ)があるので、その特徴や費用、ユーザーの傾向を見極めながら、生産者さんと相談しています。
*Eコマースとは、商品やサービスをインターネット上で売買するビジネスモデルのこと。「Electronic Commerce」という言葉に由来する造語で、日本語に翻訳すると「電子商取引」。Eコマースを短縮して「EC」と表記します。食品EC化率は2.64%ですが、コロナの影響で一桁以上の大きな伸びが期待されています。
また、Eコマースは企業が一般消費者向けに商品を販売するだけでなく、企業同士や消費者同士の取引にも使われています。
Eコマースと同じ意味で、オンラインサイト、オンラインストア、オンライン通販、ECサイト、ネットショップ、電子商取引という用語が使われており、多すぎて、農家さんへの説明に苦労しました。
Eコマースの分類
B to B-EC (Business to Business);企業同士の取引
B to C-EC (Business to Consumer):ネットショップなどの企業と一般消費者間の取引。Amazon、楽天、Yahoo!など
C to C-EC(Consumer to Consumer):フリマアプリ、消費者同士の取引。メルカリ、ラクマ、ポケットマルシェなど
それぞれメリット・デメリットがあること。そして販売する野菜の種類や、貯蔵・配送条件、販売時期も加味して、相談をしています。Eコマース側へ支払う経費は15%~40% と幅広く、採算に見合うかどうかも重要な判断基準です。
幸いなことに、今回の御用聞きビジネスはオンラインです。そして、時々運動を兼ねて、農家さんのお手伝いができます。しばらくは、コロナで外出はできませんが、農家さん御用聞きプロジェクトを頑張ります!これから順調に進むかどうかは、後日またご報告しますね。