先日、TOKYOーT’s株式会社 取締役 下川万貴子さんのインタビューで、インターン生の立教大学 粟村さん、川村学園女子大学 岡村さんと一緒にお話を聞いてきました。30代前半の下川さんはオーナーのお嬢さまです。
地球温暖化や気候変動などへの問題意識はコロナ禍で一般市民の意識が高まってきています。SDGsの達成に向けた取り組みの広まりによって、「ヴィーガン」「サステナブルフード」はコンビニやスーパーでも見かける身近なものになってきました。
でも、あなたは実際に食べたことはありますか?
もし、まだ食べたことが無かったり、過去に食べたヴィーガン料理は美味しくなかったと思うようでしたら、JR池袋駅、東京駅の構内にある「T’sたんたん」や自由が丘の「T’sレストラン」へぜひ。正直、これなら毎週食べても良いと思えるほど、美味しいヴィーガン料理が食べられます。
12年前の2009年から「ヴィーガン」料理を提供している「T‘sレストラン」。「ヴィーガン」が広く認知される前から、未来を見据え、経営をされています。
T’sレストランで、ヴィーガン料理を提供していくにあたり、1番意識したことは「伝え方」だそうです。今のように身近ではなかった「ヴィーガン」。宗教上の理由で動物性の食材が食べられない人のものなどの印象が強く、「美味しくなさそう」といった偏見やネガティブな反応が多かったそうです。そのため、まずは「美味しそう」という視覚の部分で興味を持ってもらうことから始めました。メニューには全て写真を入れるなど、普通のレストランとして認知し、選んでもらえるよう工夫したそうです。そこから実際に食べていただき、「お肉は使われていないんですよ」と声を掛ける。ここでお客様に「驚き」と「感動」が生まれ、「何でできているの?」と関心を持ち、心が開いていく。この様は、まさに「百聞は一食に如か
ず」だとおっしゃっていました。食べて、感動し、意識が変わる、このきっかけになっていきたいそうです。
食の背景を気にせず、ヴィーガンの人もそうでない人も、アレルギーのある人もない人も、共に食卓を囲み楽しめる。そんな未来を目指すT’sレストラン。
お店でのエピソードの話を色々聞かせていただき、「ありがとうございます」というお客様からの感謝の言葉が、「やっていかなければならい」という想いへと繋がっているそうです。
まだ日本では知見を多く持っている人が少ないヴィーガン業界の中で、リーダー的な役割を担っている下川さん。最近では、大企業から理解を深め、「自分ごと」にしていくためにヴィーガンについて教えて欲しいと言われる事が増えてきているそうです。
立教大学の構内にあるTULLY'S COFFEEでも、ヴィーガンメニューがありますが、下川さんの助言で作られた商品だそうです。
「こんな未来を作っていきたい」という明確な目標から、すべきことを見出し、取り組んでいくことが大切だと、下川さんのお話から学ぶことができました。「ヴィーガン」は少し遠い存在に感じている方も多いかもしれませんが、「百聞は一食に如かず」。
一度食べると、意識が変わるかもしれません!
「T’sレストラン」
住所:東京都目黒区自由が丘2-9-6Luz自由が丘 B1
電話番号:03-3717-0831
「ヴィーガンビストロじゃんがら」
住所:渋谷区神宮前1-13-21 シャンゼール2号館 2F
電話番号:03-3404-5572