3月下旬、農畜産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリストの山本謙治さんが若手シェフ達を連れて、高知県で土佐あかうしのツアーをされていました。シェフ達の産地視察ツアーでしたが、やまけんさんが連れていくので、もちろんそれだけじゃ終わらない。「視察した農場のあかうしの肉を用意するので、各自で料理をして下さい!」という、ツアーだったのです。
ツアーの内容について、詳しくは下記URLをご覧ください。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2022/03/30419.html
やまけんさんの活動について、詳しくは「エシカルフード」(角川新書、3月10日発売)を読んでいただくと、よく理解できます。
3月28日、友人と京都へ花見へ行く計画していた私は、やまけんさんツアーの中に京都のお店の方がいらっしゃるという話をお聞きして、すぐに予約をして食べに行こう!ということになりました。
訪問したのは京都の大人気中華「大鵬」です。
店名:中國菜 大鵬
住所:〒604-8416 京都府京都市中京区西ノ京星池町149
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260203/26003254/
若旦那の渡辺幸樹さんがやまけんさんツアーに参加されていたのですが、実はこちらのお店、京都に行くならオススメしたい、地産地消食材などを最も美味しく調理できる、かなり腕のいい料理人のいるお店として、京都府宮津在住の飯尾綾子さんからもオススメいただいておりました。
食いしん坊、持つべきは同じレベルで食いしん坊の仲間達です。
当日、渡辺幸樹さんはご不在でしたが、『大鵬』料理人の冨士大介さんと幸樹さんのお姉様が対応してくださり、ランチ時間にも関わらず、京都食材と土佐あかうしを使ったスペシャルコースをいただくことができました。
中華とは言っても、ここは京都です。春の京野菜がふんだんに使われておりました。クレソン、伏見唐辛子、春菊、菜の花、ふきのとう等、苦味のある野菜は、さっと火を入れることで香りが引き立ち、スパイス使いが巧みな料理人の技で、日本料理とは違った新鮮な感覚で食べさせていただきました。
土佐あかうしの青椒肉絲は、お野菜はシャキッと『土佐あかうし』はジューシーなレアで、噛み締めるたびに赤身の旨味が溢れてきました。カツレツの火入れは、赤身の美味しさを存分に味わうことのできるレアです。初めての方だと、ちょっとびっくりされるくらいの鮮やかな赤色でしたが、これが美味しいのです!美味しいものは信頼できる生産者から、料理人に渡って、食いしん坊の胃袋へ(笑)
世の中に、美味しいものは溢れていますが、日本人の食は安く、大量に作ることが主流になっているため、フードロスの課題があります。「食べる」という日々の行為は、生産者が大切に育てている食材があり、料理人がその想いを料理にして、食べ手はその恵みに感謝して頂くことが、最高の美味しさになり、同時にエシカルも実現できるのです。みんなが幸せになる形で食べることができた土佐あかうしの青椒肉絲と、カツレツは、噛みしめるたびにジュワーと幸せを感じました。
今回は食べる担当として「エシカルを食べよう」を実践できました。やまけんさん、渡辺幸樹さん、冨士大介さん、そして幸樹さんのお姉様、本当にありがとうございました!