生産者と料理人、顔の見える信頼関係ができてくると、生産者は種まきから気持ちを込め、料理人は受け取った野菜のパワーを感じ、一つのお皿に込める愛情がグンと上がってきます。その情熱は食べ手にも伝わり、お客様の満足度がアップ。リピーターが増える相乗効果が出てきます。
これが生産者とレストラン料理人、直接取引の醍醐味です。
東京都の生産者と料理人をつなげる仕事は、両者のニーズを丁寧にヒアリングしてからマッチングするので、時間と手間はかかりますが、コミュニケーションをし続けていると視野が広がります。土づくりから野菜を育てて、料理し、その一連の流れの中で、SDGsの取り組みや、社会課題解決につながる事がよく分かるので、学生や業界団体へお伝えする仕事もしています。
改めまして自己紹介。私はパラレルワーカーと呼ばれている複数の専門スキルをもつフリーランスで、年間20社程度の企業、官公庁、教育機関などの仕事を受託しております。
ご縁を頂き、昨年より、東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センター 販路開拓ナビゲータに就任。昨年度から10件以上の生産者と、じっくり彼らの畑を見ながら直接話をしてきました。そこで気付くことは、野菜を作っているイメージが無い都内でも、誠実で若い生産者が、日当たりの良い環境で、とても美味しそうな野菜を育てているということ。さらに生産者自身は都内在住ですから、近所のレストランで食べることが大好きで、憧れの都心部ホテル・レストラン等へ、自分達の作った野菜や果樹を売ってみたいと願っています。テレビでは、あんなにたくさんの料理人が生産者とコミュニケーションをしているのに、なぜ自分の野菜はシェフに出会えないのだろうと思うのだそうです。
実は都内ではコインロッカーでの直売や、学校給食向けが多いので、家庭料理に使われるフツーの野菜を育てている人が多く、飲食店が欲しいヨーロッパ野菜など、個性的な野菜が少なくミスマッチがありました。
隣の埼玉県では、さいたまヨーロッパ野菜研究会が年間約70品目のヨーロッパ野菜を、飲食店などに出荷。取引先は全国で1200軒以上あり、うち埼玉県内への出荷は約1000軒。主に、関東食糧株式会社が埼玉県内の飲食店へ野菜を配送し、地産地消の取り組みを推進しています。東京都内飲食店向け卸はさいたまヨーロッパ野菜研究会の場合、株式会社インターナショナルグリーンサービスの1社しかなく、都内にあるフランス料理店(約1000件)、イタリア料理店(約1500件)からは、物流や生産量の課題から「欲しいヨーロッパ野菜が手に入りにくい!」と苦情を言われることがありました。
解決のためには、都内で西洋野菜の生産者と料理人のマッチングをしたい。ずーっと温めてきた願いがご縁でつながりました。
5月26日のセミナーでは、東京西洋野菜研究会 野村さんが都内生産者や、育てている野菜を紹介してくださいます。そして私の活動をいつも応援してくださっている、五十嵐勝則さんから、ホシザキ東京立川ショールームの場所を提供するので、東京都生産者とのコラボイベントを開催しては?とご提案をいただきました。今回はホシザキコーポレートシェフ 岩渕さんが、最新厨房機器で調理実演をしてくださいます。話題の星付きレストランレシピのテクニックを、特別にご披露します!
メニュー開発のアイデアが欲しい料理人の皆さま、SDGsメニューを作りたい企業さま、都心ホテル・レストランへ野菜を売りたい生産者の皆さま
ご興味のある方は、石川までご連絡くださいね!会場が狭いので先着15名です。
info@food-creative.com