「南禅寺瓢亭 日比谷店」にて、10月28日から30日の3日間行われた「東京味わいフェスタ2022」に合わせ提供された、東京産の食材を使った限定メニューをいただきました。京都で400年の歴史を持つ老舗料亭「南禅寺畔 瓢亭」が、京都本店の伝統に、カウンター席など新たなスタイルを取り入れ、2018年にオープン。まだ、4年目のお店で、15代目の髙橋義弘さんが目の前でお料理を作ってくださいました。
一歩足を踏み入れると、東京の都会の真ん中にいることを忘れてしまうような店内での食事は、非日常感を味わえる体験となりました。
まず、「東京味わいフェスタ2022」とは、世界に誇る有名レストランやトップシェフによる
新鮮で高品質な東京産食材を使った料理を味わい、体験することで「農」や「食」の多彩な魅力を発見し、その魅力を国内外に発信するイベントです。丸の内エリアや日比谷エリアなど4か所で行われ、東京都産の食材が購入できるマルシェやキッチンカーなど、様々な形で「東京産」の魅力を体験することができます。
このイベントのひとつ、人気レストランのトップシェフによる、東京産食材を使ったスペシャルメニューが楽しめる「TASTE of TOKYOレストラン」の企画に参加している「南禅寺瓢亭 日比谷店」のスペシャルメニューを今回はランチでいただきました。
東京産の食材を使った料理、まずは八寸の「胡麻クリームがけ」。柿・きゅうり・内藤かぼちゃ・枝豆のです。
<東京産食材>
・柿 清瀬市
・きゅうり 八王子市
・内藤かぼちゃ 江戸東京野菜
・枝豆 国立市
それぞれの食材には異なる手仕事がなされているそうです。例えば「きゅうり」は、塩もみをし、桂むきがされていることで、シャキシャキ食感をより楽しむことができました。各食材の美味しさや魅力が、まろやかで少し甘味のある胡麻クリームによって引き立っていました。
続いて、「東京うこっけいの瓢亭玉子」「茗荷寿司」「寺島なす本柚子味噌田楽」「落花生香茸旨煮」です。
<東京産食材>
・東京うこっけい 立川市
・寺島なす 江戸東京野菜
・本柚子 三鷹市
・落花生 国分寺市
これらの料理の中でも特に、「東京うこっけいの瓢亭玉子」が印象に残りました。瓢亭の名物と言われる「瓢亭玉子」。トロっと半熟の玉子に使われている「東京うこっけい」は、黄身の部分の色が濃く、濃厚でありながらも、白身とのバランスが絶妙なのだそうです。京都での名物が東京産の食材で提供されている点も新しく、このイベントならではのコラボレーションだと感じました。
最後は、「奥多摩やまめご飯」です。
<東京産食材>
・奥多摩やまめ 奥多摩町
・新米 国立市
・銀杏 三鷹市
・原木しいたけ 青梅市
今が旬の、秋の食材で作られたこの料理の新米は、田起こしから稲の収穫までを体験しながら、東京のお米について深める「東京お米サロン」にて、10月に収穫したばかりの新米です。田植えや稲刈りなどで自分も関わった食材が使われていることで、美味しさが何倍にも増して感じました!
食材の種類や、生産地についての説明を受けながら食事をすることで、漠然としていた「生産者」の存在がはっきりし、食材に対する考え方や、選び方に変化が生まれるのではないかと感じました。「安全性」や「環境配慮」など、自分が大切にしたい軸を持ち、それに当てはまる生産者の食材を選択できるようになることが、持続可能な食にとって重要なのではないかと、この「東京味わいフェスタ」に参加している方々からお話を聞く中で感じました。
今回の記事は、インターンシップ生 粟村さんのレポートでした。