農山漁村の体験型宿泊「農泊」は、2016年3月に観光立国推進基本計画で制定され6年が経っていますが、まだまだ知名度は低いように感じます。
「農泊」とは、農山漁村地域に宿泊し、滞在中に豊かな地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ「農山漁村滞在型旅行」で、いわゆる「農家民泊」だけを指す概念ではなく、農山漁村地域全体で旅行者を受け入れ、その地域でしか体験できない「食事」「宿泊」「農林漁業体験」を提供する旅行です。
農家宿泊や農業体験に限定されているような誤解がありますが、農山漁村地域であれば、既存のホテルや旅館でも構わないのです。
農水省は「農泊」年間の宿泊者数を延べ700万人に増やす目標(2025年度まで)を設定し、農泊を通じて地域の課題解決につなげようとしています。
私も「農泊」は都市部と農山漁村に住む人が交流をする機会となるので、とても良いビジネスモデルだと思っています。オンラインで仕事ができるようになり、必ずしも首都圏に住む必要が無くなっている人が増えています。またセミリタイアして、地方に住み、地方で仕事をしたいというニーズも増えてきます。
一方で、地方には都市部で働いている人ができるような仕事が少ないので、農泊というビジネスで、マーケティングやプロモーション、宿泊運営管理などの仕事をすることで、お互いに共存ができ、地域のママたちにも短時間でオンラインでもできる魅力的な仕事を作ることができます。
実は来年から「農泊」を北海道の美瑛でLINKED CITY 農泊を始める準備を進めていて、先日も農水省で打ち合わせをしてきました。
人生100年時代、いわゆる都会っ子で、地方で暮らした経験はありませんが、美味しいものが大好きなので、もし地方で暮らせるなら、私は美味しい農産物がある場所がいいなぁと思っていて、ワクワクしながら農泊の実現に向けて、準備をしています。自分が住んでみたい地域に「農泊」という仕事を作っているという訳です(笑)
農泊提供者は、地域の中で「宿泊」「食事」「体験」を提供できるように備えていることが必要で、地域の宿泊関係者や、多くの一次産業従事者、飲食店を巻き込みながら、進めていく必要がありますが、意外と同じ地域でもつながりが無くて困っているケースもあるように感じました。
やっぱり人を知っているだけではダメで、信頼関係を築いていかないと仕事がうまく進まないのです。焦らず、ゆっくりと関係構築をしながら、夢に向かって頑張ってみようと思っています。
農泊について、気になる地域がある方はぜひ一度、下記の農泊ネットから調べてみてくださいね。
農泊ポータルサイト
https://nohaku.net/