5月20日・21日、インターン生の立教大学4年観光学部の森谷さんを連れて視察に行ってきました。
今回は森谷さんのレポートです。
1日目、始発の飛行機でとかち帯広空港へ。
着陸直前、窓から見える一面の畑の景観にびっくり。眠気も吹っ飛び、「いよいよ北海道に来たな」と感じました。
空港からの陸路も、畑や山々、牧場など、車から景色を楽しむことができました。
2日間通して、一般道でも車がほとんど止まらなかったのが印象的です。
1日目の最大の目的地、「カールプレックスおびひろカーリングホール」へ。
帯広でカーリングの普及活動をされている大野福公(おおの・ふくひろ)さんにお会いしました。
私は現在、石川さんの「農泊」事業に関わっており、そこにカーリング体験のプログラムを組み合わせたいと考えています。その地域が十勝清水町なのですが、清水町から近い帯広で活動されている大野さんも地域振興をしたいという考えをお持ちで、6月にカーリング体験付き観光ツアーを企画されているということで、今回お会いさせていただくことになりました。
大野さんは帯広畜産大学のご出身で、大学時代にカーリングを始めたそうです。
もともとは市役所に勤めていましたが、2018年に軽井沢拠点のトップチーム「SC軽井沢クラブ」に加入し、カーリング選手の道へ。目標としていた北京五輪出場は叶いませんでしたが、チームを退部後、故郷・帯広に戻り、現在は自身のYouTubeチャンネル『大福CurlingTV』で普及活動に努めています。
YouTubeチャンネルの登録者は7000人を超え、カーリング関係者なら誰もが知る存在です。
YouTubeでは試合の同時解説配信(大会シーズンはほぼ毎日)や週に一度のカーリング情報配信などを、チャット欄のファンと共につくり上げており、メディアを通してカーリングの楽しさを発信し、カーリングに興味を持ってくれる人を増やしています。
カールプレックスおびひろカーリングホール(民間経営)
大野福公(おおのふくひろ)さん(元日本代表)と生産者でシニアのカーリング選手、橋本 孝広さん、ホールマネージャー 川平操子さん(シニア日本代表)が在籍しています。
午後は徐々に晴れてきました。圧巻の十勝晴れ!この景色だけで、また来たくなります。
1日目のランチは、地元民に愛されるカレーのお店「インデアン」へ。帯広市を中心に10店舗ほど展開しています。
店名:カレーショップ「インデアン」まちなか店
営業時間:11:00~21:00
住所:〒080-0012 北海道帯広市西2条南10丁目1−1
電話番号:0155-20-1818
定休日:木曜日(祝日の場合は翌日)及び12月31日・1月1日
http://www.fujimori-kk.co.jp/indian/
北海道でカレーというと、私は札幌のスープカレーがまず浮かんでいましたが、インデアンは家庭のカレーに近いドロッとしたルーです。創業者独自のレシピによって生まれたルーはお米との絡みが良く、食べ始めると止まらない、クセになる味です。
テイクアウトもできるのですが、なんと家庭から鍋を持って行ってテイクアウトもできるそうです。
その後、北海道で有名なローカル雑誌「SLOW」を出版しているクナウパブリッシングでの打ち合わせに参加。
北海道の暮らしや人、モノ、お話などを見つめ直し、楽しむための本スロウ。
これまで光の当たらなかった北海道の本当の魅力がたっぷり詰まっています。
会社名:株式会社クナウパブリッシング
住所:〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL:0155-34-1281
「月刊しゅん」や「northern style スロウ」を発行している北海道、十勝帯広の会社。
事務所の住所にライフスタイルショップがあり、取材した北海道の商品が展示、紹介されています。マルシェや、イベントの企画や動画・印刷物の制作を行なっています。
今回訪問したスロウのショップには、魅力的な雑貨やお菓子、コーヒーなどが並んでいました。同じ日にマルシェも開催されていたそうで、北海道各地から生産者やキッチンカーが来ていたそうです。何かを発信するところには、自然と人や物が集まるなと感じます。
1日目の夕食は「pontdoux」(ポンドゥー)で食事をしました。
移住された森山さんご夫妻が始めたお店です。
前菜の盛り合わせや、旬のアスパラ、絶品でした。十勝清水町のロゼスパークリング「さねんころ」とも相性抜群でした。
店名:「pontdoux」(ポンドゥー)ワインバー
住所:〒080-0012 北海道帯広市西2条南10丁目19 蝶屋ビル 3F
https://www.instagram.com/pontdoux
宿泊した「HOTEL NUPKA Hanare」
HOTEL NUPKAでチェックイン。馬車バーが有名で、馬と記念写真も撮れました。
ホテルエントランスに、おすすめスポットがQRコード付きで紹介されていました。
紹介の仕方がとてもわかりやすく、ラウンジはコミュニケーションスペースとなっていて、使いやすそうでした。
部屋の動画では、ホテルで使われている生産者を紹介する動画や、観光の様子が伝わる短編映画を見ることができました。
ホテル名:HOTEL NUPKA Hanare
住所:〒080-0011 北海道帯広市西1条南10丁目18
https://www.nupka.jp/nupka-hanare/
2日目はいよいよ清水町へ。
A-NETファーム十勝(森田農場)訪問。3haが見渡せるじゃがいも畑は圧巻でした。
昭和から現役のトラクターや、最新のGPS付きトラクターまで、ずらりと並んだ倉庫は圧巻でした。
有機JASの小豆を栽培しています。
有機あずきを生産する方法は、畑を1/4に分割、3年間は緑肥を植え、4年目にあずきを育てているのです。単純に有機を欲しがる消費者が多いのですが、生産者は4倍の時間と労力をかけていることを知って欲しいとおっしゃっていました。
有名な黒豆茶や、あんこも美味しかったです
森田さんの人柄にも惹かれました。これでも、十勝の人は「我が強い」と言われているそうです。
清水町アイスアリーナ
アイスホッケーの町で、町営のアイススケートリンクがありました。
訪問時期は、ちょうどメンテナンスを行なっているところでした。
住所:〒089-0357 北海道上川郡清水町御影69
https://www.town.shimizu.hokkaido.jp/facility/01/details/post_11.html
メンテナンス中で、氷の張っていないリンクは初めて見ました。
町営のアイスアリーナ横には、町営のバーベキュー場も併設されています。
屋根付きのバーベキュー場と芝生の庭がとても綺麗で、晴れていたら、ここでバーベキューしたいと思いました。
この街は、オーストラリアみたいな暮らしができます。
住所:北海道上川郡清水町字清水第3線56番地1
https://www.town.shimizu.hokkaido.jp/facility/04/details/post_4.html
2日目のランチは「ごはん屋 ゆめあとむ」『牛玉ステーキ丼』『牛とろ丼』をいただきました。
清水町の魅力的な食の一つです。こちらも絶品でした。
https://www.facebook.com/yumeatom
ランチ前に、清水町企画課の吉田さんにプレゼンを聞いていただきました。
今回、初めて十勝・帯広を訪れたのですが、人柄の良さ、過ごしやすい気候、「十勝晴れ」の気持ちよさ、北海道らしい景観、そして美味しい食など、魅力がたくさんありました。
こういった魅力が、人を惹きつけ、「また来たい」「住みたい」と思わせてくれるのだなと感じました。