オイシックス・ラ・大地株式会社でいつも購入している短角牛。
なるべくストレスのかからないような飼育法で大切に育てられていて、生産者の顔が見える牛肉です。赤身で旨みがあり、とても美味しいので自宅では短角牛を食べています。
大地を守る会は、40年前から岩手県久慈市と「短角牛の里と都市を結ぶ集い」を行っていて、今回は記念すべき40回目。地方創生や関係人口づくりなど、お手本のような素晴らしいイベントに、会員として参加でき、楽しく勉強になりました。
赤身を味わう短角牛 大地を守る会
https://takuhai.daichi-m.co.jp/Categorygoods/70_36?top-nativebnr_1_04&js-native--1-04-2023-136
遺伝子組み換え飼料を使わず、牛の餌は現地の牧草かとうもろこし等の穀類です。
対照的なA5ランクの和牛は、無理に脂肪分を蓄えさせているので、牛は不健康な状態ですが、短角牛は、脂肪が少なく、アミノ酸が豊富でいくらでも食べられます。
通称「エリート牧場」の牛たちは、人に慣れているそうで、私たちが近づいても大丈夫。子牛は元気に走り回り、間近で授乳している様子を見ることもできました。普段は牧草しか食べていないので「ふすま」の餌を持っていくと、バケツに顔を突っ込んで、ものすごい勢いで食べます。びっくり!
そして美味しいものを作っている皆さんは、素敵な笑顔をしていました。やっぱり、人として信頼できる方から、食べ物を購入したいですね。
夜は豪華短角牛BBQや花火で、歓迎セレモニー、
オイシックス・ラ・大地 代表取締役会長 藤田和芳さん、久慈市長 遠藤譲一さんがご挨拶をされ、
地域の生産者、農業組合、観光協会、商社など、街の方々が大勢集まり、交流会。都市との交流を40年も続けてきた絆は深く、皆さんとても楽しそうにおしゃべりして、お酒を飲み、短角牛をお腹いっぱい食べました。
宿泊は平庭山山荘で、素敵なロッジはとても広く、贅沢な宿泊場所でした。初日は雨が降ったり止んだりでしたが、2日目は天の川の見えるほど綺麗な星空。お風呂は温泉でゆったりとでき、最高です!地元産の白米が美味しくて、ついお代わりしてしまいました。
2日目は、内間木で洞窟探検や、木登り体験(ツリークライミング)、シャワークライミングを楽しみました。内間木洞は岩手県指定天然記念物で、総延長6,350m以上、国内第5位の全長を誇る鍾乳洞です。普段は一般公開がされず鍵がかかっていているので、洞内の保存状態が良く、見たことのない不思議な世界を体験できました。
神秘的な洞窟は真夏にも関わらず6℃です。天然のクーラーの中でガイド付きの探検気分!アドベンチャーツーリズムとしても、スリルがありお勧めです。神秘的な池や、鍾乳洞、こうもりが飛び、洞窟なのに小さなエビがいました。階段を登る事ができれば、小さなお子さんでも、楽しめる本格的な冒険アクティビティ、ご家族旅行にもぴったりです。
https://www.city.kuji.iwate.jp/kanko/kanko/uchimagido.html
午後は町の「ガタゴンまつり」に参加して、流し踊りなどを見学した後、羊肉ジンギスカンを食べ、抽選付きの盆踊りで盛り上がりました。一気に町の人と仲良くなれる雰囲気で、谷地林業の木炭大王(代表取締役)谷地譲さんのお話も面白かったです!
「ガタゴンまつり」久慈市
https://www.city.kuji.iwate.jp/kanko/event/event_gatagonmaturi.html
また職人技を感じま農林水産大臣賞を受賞された職人の解説を聞きながら、施設を見学。白樺の木炭は、ウォッカの国際ルールで「白樺の活性炭でろ過する」というルールがあるため、南部美人が作るウォッカは、現地の白樺を使い谷地林業が木炭を作っています。地域の特産物の掛け合わせたお酒、いいですね!
南部美人クラフトウォッカ 200ml 1,694円 (税込)
最終日はバッタリー村へ、昔ながらの茅葺古民家や伝統の暮らし、遊びを体験できる施設です。残念ですが、後継者不在で、数年で閉鎖されるそうですが、どなたか引き継いでくださる方がいたらいいなぁと思いました。38年の歴史のある素晴らしい施設で、コマ回し、火おこし、スイカ割りなど、日本昔ばなしの世界を堪能してきました。べこ汁はシンプルに牛すじと味噌、しみ豆腐で作るそう。じっくり煮込んであるので、柔らかくて出汁を入れなくても、牛肉からたっぷり旨みが染み出します。
バッタリー村 先人の知恵と文化を伝承し、自然と調和した独自の生活を創造するために結成
https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=139
地方創生や、都市・農村住民との交流を支援している私にとって40年の歴史のあるツアーに参加できたことは、とても勉強になりました。短角牛の育っている環境や、生産者の取り組みは素晴らしく、それを守ろうと頑張っている地域の方々の努力も頭の下がる思いです。塩などの重い荷物は馬では運べないので、牛を使っていた山形村の人たち。当時は食用ではなかったけれど、短角牛と共に生きてくことを選び、食用牛肉として畜産を継続。また、白樺樹林など、山林を守るため、山に入って炭を作ってきた彼らの営みは、時代は変わるけれども、大切なモノは変えずにいることの大切さを教えてくれました。
地域にとって大切なもの、良いものは次世代に繋げていくことを肝に銘じて、目の前のことだけではなく、先のことを考えながら仕事をしていきたいと思いました。
岩手県久慈市は盛岡よりさらに30分新幹線に乗り、二戸で下車しました。アイヌがいた地域で地名に残っていることや、ジンギスカンを食べる文化もあります。美しい白樺樹林を散策して、お話を聞く事もできました。礼儀正しく、子供からお年寄りまで地域で楽しく暮らしている様子を拝見し、温かくもてなしてくださった山形村の皆さんにまた会いたくなりました。故郷に帰るような気持ちで、また遊びに来たいなと思わせるために、全力で頑張る市役所の谷地さん、皆さんめちゃくちゃ素敵でした!
関係者の皆様、本当にありがとうございました!
写真は大地を守る会の町田さんから、ご提供いただいたものも含みます。