ジャガイモ(馬鈴薯)は、南アメリカのアンデス山脈原産で、世界中で栽培されています。料理は、揚げる、蒸す、茹でる、煮込み料理など、様々な調理方法で食べられている他、加工食品ではポテトチップスとして子供から大人まで人気の食材です。
ファームズ千代田「ふれあい牧場」ジャガイモ掘り体験(舟山農園)
また、デンプン原料としても需要があり、美瑛では、出荷できないサイズのじゃがいもは、デンプン原料として出荷・加工されています。
写真は収穫後に、サイズで分けたジャガイモです。左側の小さなジャガイモはデンプン用になります
2024年9月、北海道美瑛町の農泊事業イベントとして、料理家の樋口直哉さん、公務員フードアナリストの松本純子さんにお越しいただき、料理教室を開催しました。
まずは美瑛町役場へご挨拶。樋口直哉さんの新しい本「男飯」が出版予定です!
樋口さんはジャガイモ、松本さんはナスを使った料理のレシピをご紹介いただきました。今回はジャガイモのレシピからご紹介しますね。
<調理実演3品>
・じゃがいもの冷製ポタージュ
・じゃがいものスパゲッティ
・じゃがいものミルフィーユ
冷製ポタージュは、塩麹で粘りを抑え、サラサラの食感に。スパゲッティーの素材は本当にジャガイモなの?なすってこんなにふわふわになるの?とビックリするほど、美味しい料理でした。
樋口さんの料理教室は、単なるレシピ紹介ではなく、科学的な解説が面白く、ジャガイモはコクを増大する効果があるということを学びました。
「メチオナール」というジャガイモに含まれる、主な香気化合物は「硫黄S」を含んでいます。特に、皮に近い部分に多く含まれているそうで、新ジャガを皮ごとスライスした「じゃがいものミルフィーユ」は他の2品と違う、ジャガイモのコクと旨みを実感できました。
日本の「肉じゃが」は王道の組み合わせであることはもちろんですし、パリで食べるステーキ+フレンチフライ、マッシュポテト、ジャガイモのホイル焼きも、ジャガイモのコク増大効果で、多くの人に愛されるのも納得です。
北海道の新ジャガ、今が旬です。スーパーなどでも大量に販売されていると思いますので、皮ごと料理して、お召し上がりくださいね。
セミナーの様子です。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!