〜滋賀の幸を味わい、生産者と交流する1泊2日〜
2025年7月20日・21日、首都圏で活躍するミシュランシェフとともに、滋賀県の生産者を訪問し「滋賀の幸」を体感する1泊2日の視察ツアーを行いました。
参加シェフのご紹介
- 野田達也シェフ(nôl/8go)
Instagram - ibukiシェフ(8go)
食べログ - 浜本拓晃シェフ(資生堂 FARO)
FARO公式サイト - 北村啓太シェフ(apothéose/滋賀県出身)
apothéose公式サイト
産地ツアーの行程


1日目:甲賀・高島を巡る
- 花野果市(甲賀市)
滋賀の伝統野菜(水口かんぴょう、杉谷なすび、杉谷とうがらし)について学びました。 - wabara cafe(ローズファームケイジ)
食べられる薔薇のドリンクと美しい香りに包まれた薔薇のハウスで生産者と交流。 - 萩の露(福井弥平商店)
高島の酒蔵で山から琵琶湖へ注ぐ伏流水と、自然栽培米から生まれる伝統の日本酒造りを見学。 - みなくちファーム
マキノの自然栽培農家と交流し、夜には食材を活かしたシェフ達の即興ディナー!

即興で披露されたシェフの創作料理
生産者から届いた食材を使い、その場でメニューを考案・調理。まさに“ジャズ的”料理の競演となりました。
【近江鴨 ― 自然と共生する、滋賀が誇るプレミアム食材】
琵琶湖の豊かな水と、澄んだ空気に育まれた「近江鴨」。滋賀県の自然環境の中で、ストレスの少ない飼育法とこだわりの飼料により、やわらかく、上質な脂の旨みをたたえた極上の鴨肉が生まれます。
日本人が苦手なジビエ感を抑え、エトフェをせずに出荷。赤身のコク深さと、脂のまろやかさのバランスが絶妙です。和・洋・中すべての料理ジャンルで高い評価を受けており、フランス料理の繊細な火入れで美味しさが引き立ちます。
今回は、首都圏のミシュランスターシェフたちがその魅力に注目し、滋賀の現地で出会ったみなくちファームのオーガニック野菜と「近江鴨」、南深水FF倶楽部のオリーブオイルをテーマに、即興で創作料理を披露して頂きました。
自然と調和した味わいは、料理人たちの感性を刺激し、素晴らしいディナーが完成しました。




- 野田シェフ:「鴨南蛮蕎麦ごはん」
滋賀の鴨肉とネギが香ばしく、優しくご飯に馴染む逸品。 - 北村シェフ:「キャビア・ド・オーベルジーヌ」
ナスを使った南仏風ピュレを鴨ローストに合わせて。 - 浜本シェフ:「ズッキーニの花のフリット」
細かく刻んだ鴨と玉ねぎの詰め物が秀逸。 - ibukiシェフ:「鴨フライ&夏野菜の前菜」
とうもろこしやマクワウリを巧みに使った爽やかな皿。
生産者との対話と学び

シェフと生産者が一緒に食卓を囲み、農業や流通、価格、そして「想い」について語り合う貴重な時間
高島農業農村振興事務所 松尾氏からはこんなお言葉を頂戴しました。
「“好きなこと”と“採算性”の両輪で仕事をする料理人と農業者。それぞれのプロフェッショナルが共鳴し合う姿が印象的でした」
✨ 滋賀の魅力を“味”で伝えるために
滋賀県の食材は、ただ美味しいだけではなく「背景に物語がある」ことが最大の魅力です。
このツアーで得た体験は、今後首都圏で実施する「SHIGA FINE FOODメニューフェア2025」にも活かされていきます。
引き続き、「琵琶湖と共生する農業システム」=“滋賀の幸”を、料理人たちの技と感性で多くの人に届けていきます。
