先日、次世代を担う若手料理人3名とFood HEROes 江六前一郎氏が滋賀県を巡るツアーを行いました。
本ツアーの目的は、世界農業遺産琵琶湖システムで一次産業を担う人たちの「想い」と「魅力」を肌で感じること。そこで得たインスピレーションを、今後のメニューフェアで首都圏の皆様にお届けするためです。
生産者の皆さんの情熱と、そこで生まれた食材に感動した二日間の旅を、写真と共にお届けします!
ツアー参加シェフ
- 伊東 龍之介氏(フリー料理人/Liberté代表):年間220件以上の出張料理を手掛けるフランス料理のスペシャリスト。
https://www.instagram.com/cuisiner___7
- 和田 響氏(豊洲魚卸/鮨・カレー):豊洲の魚の仲卸でありながら、津本式公認技師、間借りカレー店主としても活動する魚のプロ。
https://www.instagram.com/wadasi_sakana_curry
- 鈴木 大将氏(クックたかくら3代目):オーガニック、ヴィーガン惣菜を40年近く作り続ける企業の次期担い手。
https://www.instagram.com/cook_takakura
1日目:
1.滋賀で柿とオリーブ栽培に挑む「南深清水FF倶楽部」
山間にある南深清水FF倶楽部。有名な柿の産地であり、耕作放棄地でオリーブ畑を作っています。柿より栽培管理行程が少なく、生産者が少なくなっていく今、オリーブを育てていくことで、生産地を守っています。
集落では、カブの生産者が忙しく箱詰め作業をしていました。色鮮やかで大きなカブは、京都で漬物になるそうです。
集落には直売所がいくつもあり、生産者から直接購入することができます。
あどまーる 一棟貸しの宿泊施設。次に来るときはここに泊まって、ゆっくり楽しみたいです。
家の軒先に吊るしてある干し柿の量の多さにも驚きます。
琵琶湖のほとりでオリーブを育てるという、常識を覆す挑戦を続ける南深清水FF倶楽部の桂田隆司さん達の姿は、参加シェフたちに大きな刺激を与えました。新しい食材を求める鈴木シェフも、その可能性に熱心に質問を重ねていました。
この日、桂田さんに紹介していただいたのは、30代の若き生産者、山口修平さん。愛と正義の柿農家として地域を支える若きホープでお連れした料理人より少し年上です。今年3月、東京で開催された第63回、全国青年農業者会議に近畿代表として意見発表し、農林水産省経営局長賞(優秀賞)を受賞。深清水の柿を100年先に繋げていくと宣言をした生産者との交流は首都圏で料理を極める若者たちの心に響きました。そして滋賀県でNO.1と言われる美味しい柿を頂くことができました。
木で完熟させた深清水の柿とさわし柿(渋柿を焼酎で渋を抜いている)、首都圏にはあまり出回っていません。収穫している柿の色の赤さに驚きました!
琵琶湖に注ぐ川の中でも、水が美味しく、寒暖差の大きな地域です。
交流施設があり、大津から短大性が宿泊しながら援農に来ていました。将来はこの地域に住みたいと嬉しそうに話す女子大生に、将来が楽しみと思う地域でした。
次回に続きます。
