おかげさまでフリーランスとして仕事をし始めてから丸3年になりました。投稿を読んでいただき、日頃から応援してくださる皆さまに御礼申し上げます。
初対面の方からは、フリーランスって何?石川はどんな専門スキルがあって仕事をしているの?と興味を持ってくださる方が多くいらっしゃいます。
また、お仕事を発注しようとしてくださる方は、熱心に私のブログやSNSなどを読んでくださるので、ある日突然、閲覧数が増えて驚く事があります。
私の仕事について簡単に説明すると、食に関する様々な立場の方「生産者、料理人、厨房機器・備品、加工食品、輸入食材の企業、業界誌」などからの依頼を受けて、 私が持っているスキルや、パートナー企業の持っているソリューションを組み合わせて、解決策を導き出すお手伝いをしています。専門学校で業界についてお話をする事もありますし、取材して記事を書かせていただく事もあります。食業界の便利屋さんかもしれませんね。
先日は投稿する余裕がないほど、忙しい1週間でした。
というのは、ようやく2年かけて農家さんと料理人さんのマッチングをお手伝いしてきた案件がスタートすることになりました!
やる気のあるオーナー様や料理人さんを応援し、生産者さんとコミュニケーションを取れるようにお手伝いをするのは、私が一番やりたかった仕事の一つで、ようやく形が整い、安堵しているところです。
今回は生産者さんが数種類の緑肥や、貝殻などのミネラル分を畑に撒いて作った国産小麦で、飛び切り美味しい国産バケットを作る計画をお手伝いしました。
皆さんは生産者の名前が分かる野菜などを食べたことはありますよね?
JAさんや、地方の道の駅に行くと、たくさん生鮮食料品が並んでいて、農家さんの個人名で販売されています。特に美味しいと言われている生産者さんが作るものは、レストランオーナーや、料理人さんが日本全国、海外も含めて美味しいものを探して、手に入れようとします。野菜だけではなく、漁師さんや、牧場のオーナーと直接契約するケースもありますし、セレクト野菜を販売している八百屋さんもいて、高級店の食材は生産者がこだわって作った美味しい食材に溢れています。
でも、小麦は、製粉会社、問屋さんを経由しますので、農家さんの個人名で流通できる小麦粉には出会えません。
そうなると…料理人さんご自身が、自分で生産するしかない?直接、仕入れることはできる?と考え、産地と直接話がしたいという要望をいただいたのです。
フランスやイタリアの有名店では、地域の食材を使って料理を作るので、生産者と料理人は毎日の様にコミュニケーションをして、旬の食材を見て、選んで使っているお店がたくさんあります。都内では、SUGALABO須賀洋介シェフなどが、生産者とダイレクトにコミュニケーションをしています。とはいえ、国産小麦は本当に仕入れるのが難しいのです。人気のお店になるために、こだわりの食材を使って、他店には無いオリジナルなメニューを開発したいと希望されるのは良いのですが、野菜や魚介類なら、まだ仕入ルートを確保しやすいのですが、小麦だけは本当に大変でした。
今回、私が支援中の案件は、2組の生産者とレストランオーナーです。一方は小麦で、もう一方は野菜&小麦です。生産者さんがある指定された区画で作る農作物を全量購入するという契約栽培で、品種指定、栽培方法指定、作物の生育状況の確認、見学会、農業体験もする事ができます。
料理を提供するということに、食材からこだわっていくということで、安心・安全はもちろんこだわって、最高に美味しいものを作る事ができるようになります。私がお手伝いする事で、少しずつですが、食材に目を向けてくださる料理人さんが増え、さらにその先のお客さまにも、作り手の想いが届けられることを嬉しく思っています。