羊肉の世界各国食べ比べ

　最近、気になるのは、斬新なプレゼンテーションで、未体験の美味しさを体感できるレストランばかり。

食の経験値が上がっていっても、まだ食べたことのないものに出会うとワクワクします。そして、一緒にカウンターに並んで食事をする人との一期一会の出会いも楽しみの一つ。有名人、話題の職業の人が偶然お隣にいたりして、オーナーと客同士の会話が弾みます。

今回は羊肉のプレゼンターとして、抜群の話力と美味しさが評判の、関澤波留人さんの「羊SUNRISE」をご紹介します。

こちらのお店は、一般的なジンギスカン屋さんとは違って、世界各国の羊肉を選ぶことができ、さらに料理人さんが、目の前で最適な焼き加減になるように肉や野菜を炭火のジンギスカン鍋で焼いてくれます。

それはまるで、寿司屋のカウンターで、大将と人生経験の話をしながら食べるスタイル。コミュニケーションを楽しみながら、カウンターに座って、上質な羊肉を比較しながら味わえます。

　オーナー関澤波留人さんは、もとは会社員だったのですが、二人のお子さんが生まれた後、30歳を過ぎて一念発起。羊が大好きで、昔から興味のあったジンギスカンの店を開くことを決意し、札幌の人気店「札幌成吉思汗しろくま」で修行をスタートします。同店の新橋店店長に就任すると、過去最高の売り上げを記録するなど実力を発揮。退職後は、北海道やオーストラリアの牧場を多数視察し、開店準備に奔走し、2016年11月、念願だった自身の店「羊SUNRISE」をオープンさせます。料理人として教育を受けてきた人ではなく、違う職種からお店を作ろう！と厨房に立つことを選んで来た人は、驚くような成功する人がいます。彼はこのタイプ。

従業員さんも個性的で、元ヤンキー、元ホストだとか（ホント？笑）

　そんな彼らも30歳を過ぎて、羊サンライズのキッチンに立って、羊の魅力を語ってくれます。そして地元、茨城県の魅力は、ジンギスカン鍋の淵にたまった羊肉の脂で茨城県土浦産レンコンを黙々と揚げながら、お皿の上に「ハイどうぞ」と。オーナー、そしてキッチンに立つ人すべての人生観、経験、個性すべてが、お店の面白さにつながっていて、レストランで食事をするだけではなく、食べ終わった時に、観劇で味わえるような満足感に満たされました。

料理写真はfacebookにアップしましたのでご覧ください。