フランス料理はあんまり好きではない。という人が多いかもしれません。「堅苦しい、食事の量が多い、時間が長い、量が少ない、お値段が高い、胃にもたれる…」そんな古いイメージで、食わず嫌いな方がいたら残念。
私はフランス料理が大好きです!こんな私に付き合ってくれる人を増やすために、レストランの魅力をご紹介したいと思います。
ところで、「レストラン」の語源はご存知ですか?
フランス語の「restaurer」、英語でいえば「restore」で、「~を復元する、~を修復する」という言葉が由来です。つまり、レストランとは心身ともに修復する場所で、250年ほど前にフランスでこの言葉が生まれました。シャワントワゾーが考え出したそうで、体調のすぐれない人のために消化の良い食べ物,すなわちコンソメやブイヨン、ライスプディングなどを出し、悪くなった体調を回復させるために消化に良いレストレ料理を出す店、それがレストランの起源です。
19世紀、フランス革命後にレストランやカフェが物凄い勢いで増えました。レストランは公共の開かれた場所で、周りの人から見て、見られる場所です。お客様もこのお店の雰囲気を作る要素の一つとなりますし、フランス人のサーヴィスは平等であることが基本となっています。そして食べたいものを、食べたい量だけ注文ができ、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たく、見た目にも豪華で、美味しく、栄養価にも優れ、疲れを癒してくれる場所がレストランです。
社交的でおしゃべりの大好きなフランス人は、レストランで食事をし、ワインを飲みながら、出会う人たちと新しい文化や芸術、ビジネスを生み出してきました。日本の官僚たちは、料亭の個室が主流かもしれませんが、それでは新しい出会いや、刺激を受けることは期待できません。オープンで平等であることを良しとするフランス人らしい食習慣です。
パリ、エリゼ宮野近くに「Le Griffonier」と言う老舗レストランがあります。日本大使館から徒歩3分程度ととても近いので、日本語メニューもありました。日本で例えると、赤坂の首相官邸や、虎ノ門の官公庁で働く、官僚達がビジネスランチをする場所です。忙しいビジネスマンの元気の源、とびきり美味しいレストラン定番メニューがあったのでご紹介します。
ドリンクカウンター周りはスタンディングでワインを飲めて、軽く一杯でも、座ってしっかり食事もできるレストランでした。ちなみに消費税率20%です。
店名:Restaurant Le Griffonnier
<お通し>
・サラミの薄切り
・バケット
<前菜>
・ウフ・マヨネーズ € 9:80 (約1200円)
・千切り根セロリのレムラード和え €9.50(約1160円)
・スモークサーモンとベビーリーフ €24(約3000円)
・ポワロー(太い長ネギ)のビネグレットソース €9.50 (約1160円)
<メイン>
・牛肉のタルタル €26.50 (約3250円)
・最高級リブロース肉ステーキ・ベアルネーズソース €39.50(約4850円)
フランス料理レストランで、食べて欲しい定番メニューはこちらです。
・ウフ・マヨネーズ € 9:80 (約1200円)
2018年ウフマヨネーズ協会L’ASOMで世界一に認定されたこちらの卵料理はトロフワッのマヨネーズソースと、絶妙なゆで加減の卵が美味でした。フランス料理レストランの定番メニューといえば、「卵=ウフ(œuf)」です。家庭では味わえない、手の込んだ卵料理をフランス料理でぜひ。
・ポワロー(太い長ネギ)のビネグレットソース €9.50 (約1160円)
日本の長ネギを太くした「ポワロー」は育てるのに半年以上かかります。何層にも重なった皮からトロッとした汁が滴り、ジューシーです。「さいたまヨーロッパ野菜研究会」の冬定番野菜で、東京・埼玉でも食べられます。
・最高級リブロース肉ステーキ・ベアルネーズソース €39.50(約4850円)
みんな大好き!大皿に400g肉塊ドーンです(笑)ファーストフードの定番「フレンチフライ(フライドポテト)」とステーキを食べれば心身回復間違いなし。難しい交渉に立ち向かう官僚たちにパワーを与えているメニューです。ベアネーズソースは、卵黄、澄ましバター、白ワイン、エシャロット、ハーブを使ったフランス南西地方のソースです。
料理&お店写真はfacebookに投稿しましたので、ご覧ください。
住所:8 rue des Saussaies, 75008 Paris, France