フランスレストラン文化振興協会主催「第18回メートル・キュイジニエ・ド・フランス“ジャン・シリンジャー杯”“メートル・ド・セルヴィス杯”」コンクール授賞式・ガラパーティが2019年11月18日明治記念館で行われました。このコンクールは1994年に第1回が開催され、これまで料理部門の参加者は3000名、サーヴィス部門は1500名を超えました。
この国内大会に優勝すると、フランスで開催される「プロスペール・モンタニエ世界料理コンクール」への出場権が得られます。日本で優勝した人は約1年間、世界大会出場まで、国内の優れたシェフ、サーヴィストレーナーから徹底的に学ぶことができ、技術力やセンスをさらに磨いて、フランスで夢の世界チャンピョンを目指します。世界一は難しいと思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、フランス料理界において日本人シェフはとても高い評価をいただいており、2018年国内優勝の林啓一郎シェフ(プレスキル・大阪)は、2019年の世界大会で優勝されています。
今回、学士会館で行われたサーヴィスコンクールから見学させていただきました。料理の中に作り手の考えを表現できるフランス料理はサーヴィスの言葉で価値を高めることができます。タイミングよく、お客さまを愉しませるサーヴィスをすることで、レストランにまた来ようと思うお客さまが増えます。サーヴィスレベルはお店の雰囲気、そして売上げを作ると言っても過言ではないでしょう。
コンクールで優勝したシェフが作るお料理のクオリティは抜群です。食の芸術家達の一人一人にスポットが当たるコンクールは、世界各国から集まる料理人達と肩を並べてフランスへ行き実力を試したいと願う本気の料理人、サーヴィスばかり。見ている方もワクワク、ドキドキの瞬間があり、終わった後の達成感や感動を共有できるのも楽しくて、また食べに行きたいお店が増えてしまいました。
ぜひ美食家の皆さまには、フランス料理のコンクールで優勝した方々の料理、サーヴィスをぜひ体験していただきたいと思いますので、彼らがいる職場を下記に記載しました。フランスから真のプロフェッショナルとしてお墨付きを頂いていますので、レストランの星や点数より信頼性が高いのです。東京以外の地方のレストランからもコンクールにチャレンジし、優秀な成績のシェフ、サーヴィスが多数いますので、ぜひその目、舌で確認してください。ちなみにレストランの星というのは、そのお店全体のお話。プロデューサーがいて、その下で料理人、サーヴィス、お店の内装や食器などの全体を作っていきます。なかなか働いている一人にスポットは当たりませんが、コンクールで優勝したシェフ、サーヴィスに注目し、ファンになって通っていただくと、本当にフランス料理の技の凄さや、心踊る感動を体感することができると思います。
「第18回メートル・キュイジニエ・ド・フランス”ジャン・シリンジャー杯”メートル・ド・セルヴィス杯」コンクール 2019年
料理優勝者
五十嵐直登さん(株式会社ミリアルリゾートホテルズ 東京ディズニーランドホテル)
サーヴィス優勝者
深津茂人さん(ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド)
フランス料理の他の大会もご紹介。2020年世界大会も楽しみです。
◾️プロスペール・モンタニエ世界料理コンクール
2019年世界大会 優勝
林啓一郎シェフ(プレスキル大阪)
◾️プロスペール・モンタニェ フランス料理最優秀見習料理人選抜コンクール(25歳以下)2019年優勝
木田 あやかさん(ホテル グランヴィア京都)
◾️料理オリンピック 2020年2月ドイツにて開催
全日本司厨士協会関東総合地方本部より選手が出場します
2018年アジア予選優勝者 髙山英紀(メゾン・ド・タカ芦屋)
2019年世界大会に出場
◾️ル・テタンジェ国際料理賞コンクール
2018年優勝者 関谷健一郎さん(ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブション)https://r-tsushin.com/feature/movement/taittinger_robuchon.html
◾️ル・テタンジェ賞国際シグネチャーキュイジーヌコンクール2019(国内)
2019年優勝 市川隆太さん(浜松町東京會舘)
◾️技能五輪「西洋料理」
◾️サンペレグリノ ヤングシェフコンクール(30歳以下)
2018年世界大会優勝者 藤尾康浩さん(ラシーム・大阪)
facebookは今回のコンクールや、パーティ料理など、写真付きで紹介しています。