フードビジネスをされている方は覚えておくと良い京都のホテルENSO ANGO(エンソウ アンゴ)を、株式会社グローバル・ホテルマネジメント 取締役 小島亮佑さんにご案内いただきました。
「ENSO」(円相)とは、禅の書画の一つで、無限の宇宙を象徴的に表したもの。「ANGO」(安居)は、より良い人生を歩むためのきっかけの場。これらを合わせて、人と人。行為とできごとが無限の可能性を秘める「完成形の無い生きたホテル」を表現しているそうです。
ちなみに小島さんは、 ネバダ州立大学ラスベガス校でホテル・ホスピタリティを学ばれた素敵なホテルマンです 。京都という難しい土地柄にも関わらず、地元の方々と交流をして、地域に寄り添うホテルを作られていました。
憧れの京都の町家住まいを疑似体験できる京都初の分散型ホテルは、河原町駅からも四条駅からも徒歩圏内で、祇園にも近く、閑静な住宅街に5棟が密集しています。
町家ホテルって狭いのでは?と思ったら大間違い、間口は狭いのですが、奥行きが広く、坪庭から空を眺められる明るい建物で、お部屋はツインで24平米とゆったりサイズです。
室数は5棟合計で229室。ちなみに京都東山(郊外)にあるハイアットリージェンシー京都は189室です。ENSO ANGO(エンソウ アンゴ)は京都の繁華街から徒歩圏にも関わらず、この部屋数、ツアー客も十分受け入れ可能な客室数です。さらに従業員は全員英語が話せて、中国語、韓国語も対応可能。海外からのお客様を受け入れる場合、心強い味方になること、間違いなしです。
特に注目なのは、食関係のお仕事をしている方にとって魅力的な施設が充実していること。
・「パーティ用キッチンスペース」
調理機器、食器付きで宿泊者は無料。
・「富小路通SALON」
景観重要建造物の京町家。蔵をリノベしたバーカウンター、現代アートのお茶室も。
・「ミニキッチン付き部屋」
市場で買ってきた食材を自炊できる。
京都の食材を購入できる「錦市場商店街」が徒歩圏内という素晴らしい立地。1棟を使ってイベントを行うのもよし、5棟を上手に使い、京都町家の景色を楽しみながら、印象的なイベントを企画することもできます。プライベートでの観光も楽しめる場所なので、海外企業と日本企業の交流の場として使える、覚えておきたいホテルです。
「錦市場商店街」400年の歴史がある京の台所商店街「錦市場」。魚・京野菜などの生鮮食材や、乾物・漬物・おばんざいなどの加工食品を商う老舗・専門店が集まる市場。
建築・デザイン好きの方は、魅力的なENSO ANGOのデザイナー達の作品を楽しむために、わざわざ泊まりに来る方も多いそうです。
現在運営しているENSO ANGO5棟については、
・内田デザイン研究所(インテリアデザイナー内田繁)(FUYAⅡ)
・アトリエ・オイ(TOMIⅡ)
・日比野克彦さん(TOMIⅠ)
・安藤雅信さん、安藤明子さん(FUYAⅠ)
・寺田尚樹さん(YAMATO)
棟によってタイプの異なるお部屋は、ビジネス利用の多いシングルや、ミニキッチン付きのダブルルーム、スピーカーやタブレット、グローエのシャワールームなど、居心地の良い快適なプライベート空間が揃っています。一つ残念なのは、浴槽の無いお部屋が多いこと。でも、ここは京都の有名な銭湯「錦湯」が近くにあります。
銭湯「錦湯」錦市場商店街近くにある京都らしい銭湯。町家造りの大きな建物に大きな簾が何張も吊られています。脱衣場の木製のロッカーには、名物の柳行李が使われていて、素敵です♪
家族や友人で泊まるのもよし、研修会や、海外フードビジネス企業の日本でのプロモーション、研修の場所として活用されても良いかもしれません。
また、時々は気分転換で、京都へ仕事場を移して、仕事と暮らしを楽しむようにホテルを使ってみてはいかがでしょうか?