沖縄は新しいリゾートホテルの建設ラッシュですが、2019年オープンで一番話題になったのは、ハレクラニ沖縄(恩納村)ではないでしょうか。セレブな友人が訪問した話を聞いていて、賛否それぞれありましたが、余計なものは全く見えない完璧なオーシャンビューと、笑顔あふれるサーヴィスはまさに天国、夢の国でした。
開業から7ヶ月、2月の寒い時期に訪問したので海やプールには入ることができなかったのですが、充実のカルチャープログラム(無料・有料)が毎日行われていました。地元の方曰く、夏は直射日光が強すぎて、外を歩けない暑さなので、温暖な気候と景色を楽しみたい方には冬の方が良いかもしれません。
田中律子さん監修のヨガや、フラダンス、三線体験、シーサー絵付け体験など、9歳から楽しめるプログラムがありました。私は1日2回行われるビーチヨガに参加させていただき、春の海の風・沖縄の空の高さを感じながら、リフレッシュ。参加者は女性ばかり年代は様々でした。ハレクラニに行くなら、ヨガウェアは必携ですね。
建物は大きく3棟に分かれていて、それぞれ徒歩7分くらいの距離があります。「ビーチフロントウィング」「サンセットウィング」、そして「ヴィラ」。元気な方でしたら、館内をゆっくり歩いて散策しても良いですし、高齢の方や小さなお子さん連れでしたら、カートに乗って、イルミネーションが煌めくライティングされた園内を走ると気持ちが良くて、夢の国のアトラクションのようでした。
西側に面している「サンセットウィング」からの夕焼けは絶景で、どなたでもクラブラウンジから楽しむことができます。さらに女性やカップルにオススメなのは、サンセットバー「スペクトラ」で、海に沈む夕日を眺めながら飲むハレクラニオリジナルのカクテルは最高です。
ミクソロジスト南雲主于三(なぐも・しゅうぞう)さんのお弟子さんが考案された、金色のパイナップルグラスに入ったミクソロジーカクテル「ルート58」。ドライフルーツに火をつけて、炭化した香りもミックスして楽しみます。
2杯目はワインとフィンガーフード、生ハム、ピクルスで、京王プラザホテル出身のビレッジスーパーバイザー髙澤さんのパフォーマンスを楽しませて頂きました。
価格は東京レストランの1.5倍でややお高めと感じましたが、ロケーション・高級感、那覇市内からの距離を考えれば、当然のこと。ここへ来たら、皆さん贅沢な時間を過ごされているようです。
できれば3泊滞在して食べてみたいのは、「SHIROUX」で川手シェフプロデュースのイノベーティブ、「KINGDOM」でUS Tボーンステーキやエゾシカ、「House Without A Key」でハワイのハレクラニと同じオールデイダイニングのブッフェ、日本料理「AOMI」でアグー豚のしゃぶしゃぶです。
ホテル敷地内は夢の国です。一歩外に出ると魔法が解けてしまったかのような感覚になり、あまりお勧めはしませんが、近隣にはマリオット、ブセナテラス、リッツカールトン、インターコンチネンタルがあり飲食店がたくさんあります。長期滞在や、何度訪問しても飽きることのない高級沖縄リゾート開発の進化を実感しました。
今回、司厨士協会沖縄県本部の坂本会長にご紹介頂きご挨拶をさせて頂きました。パークハイアット東京の開業メンバーでもあり、その後リッツ・カールトンからハレクラニ沖縄へいらした髙橋総料理長、リッツ・カールトン出身の経理部金澤さま。副総料理長 兼 House Without A Key 料理長の中村シェフは新宿で調理師学校の先生をされていたそうで、見沼田んぼでの収穫体験など、思わぬところでさいたま農業の話で盛り上がりました。日本料理 青碧蒼 料理長 三ツ井さまには、丁寧な接客で、料理、お酒を楽しませて頂きました。
新型肺炎の影響で、宿泊客が大きく落ち込んでいるホテルも多いと聞いておりますが、ハレクラニ沖縄は、3月の3連休8割以上お部屋が埋まっているそうで人気です。羽田まで自家用車で移動し、那覇空港からはレンタカーを使う沖縄リゾートは、比較的感染リスクの低い方法で移動が可能だからかもしれません。近隣アジア諸国への渡航が難しくなった今、国内の島旅でリフレッシュされてはいかがでしょうか?