2020年は仕事ができなかった時期もありましたが、最後に素敵なプレゼントをいただきました。お仕事仲間との雑談で「ラジオ番組に出てみたい!」って夢みたいな話をしたら、東京FMの「あぐりずむ」パーソナリティ川瀬良子さんとお友達で、思いがけず夢が実現しました。
本日12/28、全国38局ネットで放送されています。10分程度の短い番組なので、お時間がありましたら、ラジオに耳を傾けていただけたら嬉しいです。
くわい畑より、埼玉わっしょい大使として埼玉県の農産物についてご紹介しました。
<クワイが育つ場所>
さいたま市緑区のクワイ畑は、浦和レッズの本拠地埼玉スタジアム2002の近くです。収穫は11月下旬から12月上旬。「クワイ畑」といっても、じつは田んぼのような場所です。
クワイの主な産地は、さいたま市・草加市・越谷市です。
この地域は消費地の東京に近かったこと、また綾瀬川流域が湿田地帯で、コメの栽培に適さなかったこともあり、クワイ生産が盛んになったそうです。でも、クワイはとても重労働なので、生産者がどんどん減っていて、今作ってくださっている生産者のご努力があるからこそ、伝統野菜が守られているのだと思います。
広い水田の美しさや白サギが優雅に飛んでいる、夕焼けの美しさ。売られているクワイと色と違い、畑の中で青く輝いていて、とても美しく、魅了されてしまい毎年お手伝いに来ています。
<クワイとは?>
おせち料理「煮しめ」など、お正月料理の縁起物食材として使われている「慈姑(クワイ)」丸くて、角(つの)のようなものがニョキっと出ているユニークなフォルムが特徴です。
そんな「クワイ」は私の地元、埼玉県さいたま市が産地の一つです。
クワイは、レンコンと同じように泥の中にできる作物です。
クワのような形をした葉の下に、根が長く伸び、泥の下で芋のような「実」がつながって、なっています。名前の由来は、鍬の刃の形をした「クワいも→クワイ」に転化したという説があります。ツノの部分は「芽」にあたり、泥の中では放射状に広がって、横向きについています。
<収穫方法>
泥の深さは膝くらい。防水ウエアを着て泥の中に入ります。高圧の水を泥の中に放水すると、くわいが浮き上がってきます。それを畑の通路に茎ごと上げます。その後、根っこからくわいを手作業でもぎ取り収穫。田んぼに落ちてしまったクワイは水を半分くらい抜き、浮き上がったところを、泥の中にゴム手袋で探りながら、クワイを拾っていきます。
<クワイ収穫の苦労>
他の野菜に比べて、育てるのには手間はかかりませんが、12月の冷たい真冬の水田に入り、中腰でくわいを拾う作業や、井戸水を使って、泥を落とす作業、収穫後の選別や薄皮取りなど、出荷までの処理に手間がかかります。でも、仲間と一緒に澄んだ空気の中で収穫作業を行った後は、休憩時間にみかんを食べるひと時も楽しい時間です。
<クワイは縁起物>
地下の茎に、たくさんの子どもを付けることから「子孫繁栄」と言われ、長い立派な芽が飛び出している、その姿から「めでたい」縁起物の食べ物です。ツノのような「芽」の部分は切らずに調理します。一玉、1.5cm~4.5cmほどの芋のようなもので、少し苦みがあり、
栗のようなホクホクとした食感が特徴です。
<食べ方>
地元食材で、小中学校の食育授業でも取り上げられています。毎年12月に食べられるクワイの給食は、子供たちにも人気です。
簡単な食べ方として産地では、
(1)薄くスライスして揚げ物(クワイチップス)にする。
(2)小さなものを丸ごと素揚げにする。
(3)クワイご飯も贅沢で美味しいです。
クワイは水を張った密閉容器で保存ずれば、春ごろまで保存ができるので、息子が受験生の時は、試験に持参するお弁当に埼玉県産クワイを入れて、合格を祈りました。
今年はクワイブームかしら。取材が多くて、生産者さんと一緒に喜んでいます♪
FM東京「あぐりずむ」12月28日(月)15:50〜16:00 石川電話インタビュー
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埼玉県農林部農業ビジネス支援課「埼玉わっしょい大使」
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皆さま、来年も良い芽が出ますように、
お正月に是非、埼玉の「クワイ」を食べてくだ埼玉!