先日、ロンドン在住の建築ジャーナリストであり、コンサルタントもされている山下めぐみさんのZOOMトーク&ディスカッションに参加しました。
アーキタビ 山下めぐみさん
https://www.architabi.com/about
イギリスの建築についてお話をされるのかな?と思ったら、
まず初めに、日本はイギリスより数十年遅れている事がある。
その一つが日本社会における男女差別を、女性が容認している。という厳しいご指摘がありました。世界的な「#Me too」運動や「環境」問題について、ロンドンで実際に行われた反対運動についての写真を見せていただき、日本ではまだまだ市民の動きが弱いことを痛感しました。
日本以外の先進国企業では、新しい社会、企業のあり方を取り入れ
「働く人」「環境」「消費者」全てが良い形、幸せな形になるよう向かっているのに、日本ではまだ資本主義の株主優先で、たくさん売って、たくさん消費することを是とする社会の考え方が主流です。
資本主義:株主優先、消費社会
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Stake holders :全てにとって良いことを目指す
男性ばかりの職場で仕事をしているJCD女性メンバーたちは、少々耳障りな事を言われても、同調し、黙っていた方が、仕事はスムーズだと経験から学んでいて、あえて苦言を呈さずにきたと話す人が多くいました。私もその一人です。
また、ロンドンと比べると、日本は肌の色の違う人が少なく、人種差別の問題に鈍感であることも影響しているかもしれないと指摘する方もいました。
しかし、その結果、先日の某オリンピック関係者の差別的発言が、世界的なニュースになってしまいました。世界的に日本の男女差別問題が後退していることを表してしまったそうで、日本女性の私たちも反省し、行動を改める必要があることを学びました。
一方、驚いたのは、20代の若い人たちの話。
普段の生活で、同世代の男性との性差を感じないそうです。
男性でも、脱毛やお化粧、肌に気を遣う人がいることが当たり前になってきましたし、女性でもパンツ制服を着て、登校する事が認められてきています。男女混合名簿で、教育を受けています。職場でヒールを履くことを必須としていた考え方が、女性だけが苦痛を強いられるのはおかしいのでは?という指摘から、履きやすい靴で仕事をすることも容認されているそうです。朝、通勤電車に乗っていると、東京駅や新橋付近では、ニューヨークみたいにスニーカーで通勤している女性が半数近くいます。ちなみに、私も都内へ移動する時、半分くらいはスニーカーで、パンプスの時はKay Me ぷにぷにパンプスを履いています。足元を快適にしたいのは、若い人だけでは無いかもしれませんね。ちなみに、大企業でも服装規定が緩和されており、東京ガスは2020年から通勤時にカジュアルな服装が認められて、夫はスーツをほとんど着なくなりました。
2021年、コロナの影響もあり、
建築やインテリアデザインの世界では
性差の是正や、サステナブルな「良い建築」について深く考え、提案をしていく事が今年のトレンドテーマの一つになりそうです。
食の世界でも、「サステナブル」「SDGs」をテーマにしたメニューについて、考え方を整理しているシェフがいました。
フードロスの問題や、大豆ミートメニューが増え、「サステナブル」な取り組みについて、プレスリリース紹介が増えてきています。
皆さんのお仕事は、サスティナブルですか?
これから、一緒に考えて行きましょう!
山下めぐみさんの最新記事
ロンドンの建築ユニットに学ぶ、都心の再開発予定地を有効活用するアイデアとは?2021.01.13
https://hillslife.jp/learning/2021/01/13/making-the-most-of-vacant-space/
JCD会員としてご活躍の澤山さんのお嬢さんは日本人アーティストとして、海外で活躍しているミュージシャンです。
MVでは差別に対しての抗議メッセージを伝えています。
カッコいい!!!
Certified B
日本ではまだ馴染みがありませんが、サステナブルな「良い会社」に与えられる認証制度です。B corp認証を得られれば、透明性・説明責任・持続可能性・社会と環境へのパフォーマンスの分野でB Labの厳しい評価基準を満たしている企業だと証明されます。
イギリスで唯一Certified B 認定の設計事務所
https://www.kennedywoods.co.uk
非白人の建築ライターグループ
http://newarchitecturewriters.org
「フェミニストシティ」の日本語記事
https://note.com/blkswn_tokyo/n/n88ddd3bc072c
商環境デザインの専門家集団。インテリアデザイナー、建築家、空間プロデューサー、プランナー、照明デザイナー、グラフィックデザイナーなど、幅広い空間デザイン領域のクリエイターによって構成されています。
デザイン賞、シンポジウム、教育活動、研究活動、セミナー、機関誌の刊行、出版などの活動により、日本国内のみならず、海外のデザイン界にも大きな影響を与えています。私は理事長の窪田茂さんにお誘いいただき、正会員として2年前から活動に参加しています。
業界専門誌「商店建築」に登場する有名デザイナーさんからお話を伺うことができる団体で、たくさんの学びを頂いています。
*写真はクレヨンハウスのオーガニックランチ。サステナブルな食材を使った、身体に良いランチをテラスでいただきました。