フードビジネスプロデューサーとして、様々な経営者の方とお話をさせていただいています。
得意なのは、ホテルや、個人の飲食店を中心に、シェフが料理を作る店のメニュー開発支援や、食材のプロモーション。街の人に愛され、コロナ禍でも工夫を凝らしたチャレンジしている姿に、私も勇気やパワーをもらいながら、一緒にお仕事をしています。
また今年は、東京都の生産者を応援する仕事をしています。
東京は農地の少ない場所、個性やアイデア、ブランドで勝負する生産者さんが多数います。
先日、東京都農林水産振興財団主催セミナーを行なった際、園主のお嬢さまが結婚し、お婿さんを含めて親子3代で農園で仕事をされているご家族に会いました。若旦那さんは結婚を機に、農業を始めたそうですが、他の仕事を経験されているからかもしれません。私の質問に対して、すぐにエクセルで報告書を作ってくださり、非常に助かりました。また、お話をしていて、農業に誇りを持っていることが伝わってきました。新しいチャレンジにも積極的です。
農業は料理人やレストランと職業は異なるのですが、消費者に美味しい食べ物を届けたいと願っている方向性は全く同じ。販売戦略を考えるステップもほぼ同じで、熱い情熱を持っている経営者は強いです。
「小松菜」ではなく「◯◯農園の小松菜」として買ってくださる人を探していて、共感できる人へ販路、顔の見える売り先を探しています。農作物を作品として完成させ、ロゴシールを貼り、キャッチコピーも付けて、家族や友人と協力しながら仕事をしている姿に応援したいと強く感じています。
このような状況ですが、さまざまな経営者にお会いしてお話を伺っているとコロナ禍でも、勢いのある農園(農家)と飲食店(料理人)の共通点、
それは、親子・二世代で頑張っていることかもしれません。
東京都生まれの私は、江戸時代からご先祖さまがこの地に住んでいて、私で5代目。農家さんの経営者にお会いすると13代目、15代目だと言われる方もいますので、彼らの方が江戸っ子先輩ですが(笑)
何代にも続いて東京に暮らしていると、世の中の東京人としてイメージされる姿より、東京人は田舎っぽいと生活をしているのです。親子二代で仕事をしている人がたくさんいますし、従兄弟、また従姉妹でも、連絡を取り合う仲で、LINEで親族のグループもあります。
逆に一般的には、祖父母の名前がわからない小学生が50%もいるそうですが、
事業に勢いがあって、成功しているなと感じる農家さん、料理人さんの家族は、私の家族と同じような雰囲気で、仲が良く、一族でビジネスにチャレンジしていることが多いです。
コロナの影響もあり、ITの分かる30~40代の子世代が親からバトンを引き継いで、新しいことにチャレンジしようとしていて、親世代は温かく見守ると思いきや、さらに別なことにチャレンジしようとしたりしていることもしばしば。。。(笑)
まぁその家族愛が素晴らしく、一緒に仕事をしていて面白いのです。
サラリーマン時代は他人の中で仕事をしていましたが、飲食店、農家さんの親族の絆の中に入り込む私を温かく受け入れてくださる方が多くて、楽しい時間を過ごさせて頂いています。
正直、そんなに外食産業や農業ビジネスは甘くはありませんが、収入が少なくてもやりがいのある仕事や、親しい家族、仲間に囲まれて生きていく暮らしは、とても魅力的で幸せに見えます。そして、結果もついてきていると感じています。
コロナ禍で親族以外の方とは会いにくくなっていて、ますます親族の仲が深まった人も多いと思います。
もうしばらく緊急事態宣言が続きますが、オンラインミーティングを活用しながら、私も皆さまと一緒に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。
*写真は代々木八幡駅前に開業予定「宝味八萬」のエッグタルトです。熱々は最高に美味しかったです!