公益財団法人 東京都農林水産振興財団 チャレンジ農業支援センターで販路開拓ナビゲータとして活動して、8ヶ月。生産者さんの想いを繋ぎ、ホテル、飲食店への販路開拓をご支援しています。農産品は提案と収穫時期のタイミングがあり、すぐにお取引がスタートすることは少なく、半年以上の時間をかけてようやくセロリの成果が出始めました。
3月1日から、小田急ホテルセンチュリー「サザンタワーダイニング」コース料理デザートに東京都清瀬市のセロリが使われています。
「柚子ショコラのムース セロリの香り 梅のソルベとともに」
https://www.southerntower.co.jp/restaurant_lounge/st_dining/
このセロリは、東京青果市場で「日本一おいしい」と評価された伝説のセロリ名人、故伊藤仁太郎氏の栽培を受け継ぎ、種を繋いで生産し「セルリー」という商品名で全国の約30名のお弟子さんが生産、販売しています。
近所のOKストアでも、静岡産セルリーが販売されていましたので、皆さんのご自宅近くでも購入できるかもしれません。普通のセロリと違って、色は白っぽく、甘味があって爽やかな香りが特徴です。鮮度の良い「セルリー」は葉も食べることができます。
しかし、山崎まさよしの人気曲「セロリ」になってしまうほど、苦手な人が多いのもセロリです。
そこで、セロリの人気を上げるため、生産者からの強い要望で、清瀬市「セルリー」を鎌内由希子シェフパティシエがセロリのデザートに仕上げてくれました。
鎌内由希⼦シェフパティシエは、国内の専門学校で学んだ後、フランスやモナコなどで修業をし、2010年に開催されたChampionnat de France du Dessertパリ⼤会で、優勝した実⼒派です。可愛らしくて、やさしいルックスとはギャップがあり、新しいことに前向きで、チャレンジ精神の強い人です。彼女の作るスイーツには、毎回驚かされています。
今回レシピ開発した「柚子ショコラのムース セロリの香り 梅のソルベとともに」
は、ムースは青リンゴとセロリの香りのハーモニーが素晴らしく、爽やかな香りです。ほんのり甘いセロリ葉で作られた飴細工は透き通って美しく、繊細な技に驚きました。皿にはセロリのコンポートや、小さなセロリの芽、須藤園のオリーブリーフパウダーも添えられて、華やかな印象です。
生産者さんの念願だった東京産「セルリー」デザートは、想像以上の出来栄えで、とても喜んでくださいました。
さらに、この「セルリー」デザートが全日本洋菓子工業会「月刊 世界の菓子 PCG」3月号 表紙で掲載されました。
鎌内シェフインタビュー4ページもあります。調理師学校の方や、洋菓子店の方がご覧になる業界誌で、美しく気品のある「セロリ・スイーツ」として紹介されています。
ぜひ小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで、コース料理のデザートまでお楽しみください。
Menu de Chef ~ムニュ・ド・シェフ~
旬の食材を使用した、シェフおすすめのフルコース。
ランチ 6,200円
ディナー 12,000円
東京セルリー旬の時期、5月末までの期間限定です。