有機農業経営者の多い「丹波」へ勉強と交流、そして講師として訪問してきました
このツアーはBtoBで生産者と消費者がともに収穫の喜びを分かち合い、これからの農と消費のサイクルをお互いさまの関係でつくっていくSDGsのはじめの第一歩の実践でした。
IFOAM アジア福井 佑実子さんと周りの皆さん活動はグローバルスタンダードのオーガニック。
丹波で有機農業生産者、ツアー参加者、地域の方と交流し、身も心もスッキリしたのは気のせいではなく、さまざまな課題について、みんながコミュニケーションをしていくことで、解決への道筋ができてくるからだと実感しました。作物の育て方、暮らし方、環境への配慮など、今後も詳しくご紹介していきます。
今回見学した内容は、平飼い卵、アイガモ農法の水田、オーガニックローズ、蜂蜜、有機小麦、野菜の畑見学、そして農泊と楽しい食事です。
私の講演会では、外資系ホテルのサスティナブルな(エシカルな)購買基準について、国内のヒルトンホテルの中でもリーダー的存在、Hilton大阪の森さんを交えながら、生産者とホテルが一緒に考えながら、共に良い方向へ歩んでいるプロセスについてお話をさせていただきました。
オーガニックな暮らしを実践している丹波へ、
ぜひ多くの方が体験に行ってほしいので、下記に詳しく場所や人をご紹介しますね。
09:30 JR柏原(かいばら)駅集合 大阪から特急で約1時間半
ORGANIC HOUSEで有機農業(Organic)ガイダンス 福井 佑実子さん
柏原駅から徒歩5分。古民家のオーガニックハウス。料理をしたり展示もできるスペースがあります。
株式会社プラスリジョン、代表取締役 福井 佑実子さん
https://www.shigotoba.net/business_interview_2104_ikikatatoshitenoorganic.html
IFOAM アジア
Earth Color Garden/有機ローズ園見学
黒瀬啓介さん、黒瀬まりさんご夫妻のご案内
特産の丹波黒大豆、黒枝豆の種蒔きで忙しい合間にお時間を作っていただきました。
・有機ローズ
・蜂蜜
・錦鯉
・有機JAS認定 加工場 有機ローズを乾燥し加工品に(タニコー施工)
ランチは丹波篠山「日の出寿司」箱鮨10切 1400円(税込)
にぎり寿司より歴史が古い「箱鮨」美味しくて完食!
https://dekanshoselect.com/project/hakozushi/
橋本有機農園/有畜複合農場見学 橋本慎司さん (IFOAM アジア、一般社団法人オーガニック認証センター 理事)
・アイガモ農法のお米作り
・平飼い卵
・玉ねぎ
・野菜(にんじん、ネギなど)
http://www.tambagumi.com/user/bureau/eat/seisannsya/hasimoto/hasimoto.html
夕方の講義&懇親会では地域の有機生産者も来てくださいました。ありがとうございます!
婦木農場の夕食 チーズと野菜で、美味しく盛り上がりました!
丹波市農の学校「有機の里たんば」 小橋季敏さん
住所:兵庫県丹波市市島町上田1134番地
TEL:0795-85-2800
https://agri-innovation.jp/minori/
丹波 婦木農場(農泊)
https://fukifarm.com/shop-chse1smarce.html
・極力自家製の飼料で牛を育て、自家製の牛乳を使ってチーズ作る。
・婦木敬介さん29歳の作る日本一のチーズ「蔵熟成ゴーダ」は
「第13回オールジャパン・ナチュラルチーズコンテスト」最優秀賞
「さらべつチーズ工房」(北海道更別村)で研修をしてチーズ作りを習ったそうですが、師匠は昨年他界。敬介さんは師匠の技をさらに磨き、毎日チーズを作っています。
10年経っているとは思えないほど綺麗なお部屋とお風呂でした。
お母さんの作る採れたて朝食は、野菜と産みたて卵、お醤油や味噌も自家製。
婦木農場(農泊・素泊まり、体験プラン有)
https://fukifarm.com/maru-stay24.html
生産者訪問 丹波からふるファーム 西垣 健太郎さん
・有機JAS認証農家 農業系ユーチューバー
https://www.youtube.com/channel/UCEA0Hqp-DoNuqt9bfqL-cUg
ちょうど咲いていた丹波栗の花や授粉について、教えていただきました。
2日目ランチ:イタリア料理olmo(オルモ)成田真也シェフ
丹波の恵みの前菜盛合せは、有機野菜と婦木農場のチーズ。
古民家を改築したお店で、とてもいい雰囲気でした。大阪で修行された成田シェフとイタリア大好きな奥様がいます。週末は予約必須の人気店。
住所:〒669-3309 兵庫県丹波市柏原町柏原119
TEL:0795-73-3500
2日目生産者訪問:宇津江 忠夫さん、79歳の有機農業者、英語も堪能です。
・炒り玄米、丹波市産(合鴨農法・有機JAS)
https://www.youtube.com/watch?v=1GIDT46sgWU
2日目夕食:味やまと(料亭旅館大和の左隣)
余田 亮一さん
美味しんぼに登場している余田さんとカウンターでおしゃべりしながら、丹波の日本酒で一品料理をお好みでオーダー。お酒を飲んでも1万円程度。6月は目の前の川で蛍が見れます。
https://tanbayamato.jp/pages/68/
住所:〒669-3464 兵庫県丹波市氷上町石生767
TEL:0795-82-6010
日本酒
奥丹波 蔵元 山名酒造株式会社(今でも農家さんが杜氏)
2日目梅田:大丸うめだB1F 東イベントスペース
「たんとマルシェ」オーガニックマルシェ 「ソラニワ」 中川美陽子さん
ソラニワ 中川美陽子さん
山田錦(酒米)で米粉を作っている中川さん。以前より製粉技術が上がっているので、パンの仕上がりは小麦粉と遜色ないです!
今回は、ソラニワ 中川美陽子さん他メンバーが、農林水産省「国産有機農産物等バリューチェーン構築推進事業」で日本で唯一採択をされたとのことで、お招きいただきました。
本当に貴重な機会を作っていただき、ありがとうございました。
農林水産省「国産有機農産物等バリューチェーン構築推進事業」
国産有機農産物の新たな市場を創出していくため、流通、加工、小売等の事業者と連携し、国産 有機農産物の消費者需要及び加工需要を喚起する取組を支援。
https://www.maff.go.jp/j/supply/hozyo/nousan/220222_150_1.html
農水省が平成3年に発表した「みどりの食料システム戦略」では2050年までに目指す姿として、耕地面積に占める有機農業の取り組み面積割合を25%(100万ha)に拡大することが書かれています。これは世界標準なので、日本だけではありません。しかし、日本の現状は0.2%なので、かなり程遠い数字です。
私がこの地域に注目したのは、丹波市農の学校で新規就農者を育て、国産有機農産物等バリューチェーン構築推進事業で仲間を、そしてIFOAMアジア(国際有機農業運動連盟)の活動を通じて世界と足並みを揃えながら、アカデミックな活動と農業を両立している人たちがいるのです。
生産者と消費者、加工事業者、流通、小売がしっかりとコミュニケーションができていて、素晴らしい活動がスタートしています。この事業は丹波限定では無いので、私と繋がっているオーガニック生産者さん、料理人、ホテルの皆さまと一緒に盛り上げて行きたいと思います。ご協力をよろしくお願いします!