前回に引き続き、びえい農泊 DX推進協議会についてお話します。
来年9月にオープンする宿泊施設は、ファームズ千代田のキャンプ場(奥側)にコテージ(各定員4名)が建ちます。北海道東川町にある人気の建築会社「北の住まい設計社」で、北海道の木材をふんだんに使い、森の中の美しい自然の中に、独立した2棟宿泊施設を作る予定です。
今回、一緒に事業を行うファームズ千代田は、オーストラリアMLA視察で見てきた牧場とほぼ同じような事業形態です。山3つ分の広大な牧場で放牧・牛舎で飼育、自社で繁殖、生産まで行っています。さらに堆肥生産事業や、観光牧場、レストランも経営しています。何度も訪問して、詳しくお話を聞くうちに、日本ではとても珍しく、オーストラリアと同レベルの牧場事業経営ができていることに驚きました。ファームズ千代田は先進事例を学べる環境が整っています。
アバラゼデ社長は、帯広畜産大学で博士号を取られた方で、日本に来て約30年、4ヶ国語で対応できる秀才です。
敷地は260ヘクタール、東京ドーム約30個分 。
北海道の農家1戸あたりの耕地面積は約33haなので、約7.8倍。美瑛町の中でも群を抜いて大きな牧場で創業78年。
日本では珍しい、自社種牛で繁殖から肥育までを行う一貫生産 和牛牧場です。
『和牛繁殖事業』では、種付けから分娩、育成を行っていて「びえい和牛」ブランドはファームズ千代田で育成した和牛のみです。その他、千代田和牛、びえい牛、びえい黒牛の合計4つのブランドで牛の肥育を行い、牛舎には3000頭の牛がいます。
夏の牧場では牛が草を食べたり、走ったりしている様子が見られます。
妊娠しているお母さん牛を放牧して、できるだけストレスのない環境で育てたり、餌は地元旭川の酒蔵「男山」の酒粕を混ぜ、臭みの少ない甘みのある牛肉を作っています。
また、ジャージー牧場は、アニマルウェルフェア畜産認証を取得。
動物の習性や生態、生理を理解し、最終的な死を迎えるまで、ストレスなく、自由で健康的な生活ができる状態にしています。
ジャージー牛の牛舎に行くと、人懐っこく私たちに近づいてきます。これはとても珍しいことで、牛たちが、愛されて育っていることがよく分かります。
可愛くて、元気な牛から作られる牛乳、ヨーグルト、バターはとても美味しくて、フレッシュな香りは、牧場でしか味わえない最高の贅沢です。
一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会
株式会社ファームズ千代田
代表取締役社長 アブガンドロージン・アバラゼデ
AVARZED,AGVAANDORJ(獣医学博士・ファームズ千代田3代目の社長)
出身地:モンゴル
畜産部
•和牛繁殖事業
•和牛肥育事業
•ジャージー牛搾乳事業
•ふれあい牧場
•搾乳牧場
•千代田千歳牧場
•預託牧場
生産部
•ファームレストラン千代田
•ミルク工場
•家畜人工授精所
•エコ・堆肥生産事業
•キャンプ場