カレンデュラは、キク科キンセンカ属に属する一年草の植物で、ヨーロッパ南部が原産です。
日本でカレンデュラの栽培が可能な地域は少なく、海岸沿いであることと、温暖地であることが条件です。淡路島でも、最も穏やかで温暖な東海岸沿いのみ栽培が可能で、淡路島西海岸などでは育たないそうです。
カレンデュラは、古代エジプト時代から「皮膚を守るオイル」として利用されてきたハーブで、クレオパトラも愛用、ギリシャでは薬味として料理に添えていました。
現在でも、鮮やかなオレンジ色のハーブティとして提供される他、料理の飾りとしての食用、そして薬用のオイルは火傷や切り傷に塗るとすぐ治るそうで、多くの商品にカレンデュラが使われています。
先日、淡路島のカレンデュラ生産者、廣田農園 廣田久美さん(80歳)の農園を訪ねました。
今回ご案内いただいた友人の福井佑実子さんが、兵庫県の事業で有機JASマークの認証を支援し、2019年に無事取得。廣田さんは農薬や化学肥料は一切使わずに、食用やハーブ用としてカレンデュラを育てています。花が痛まないように1つ1つ手摘みして乾燥させたカレンデュラは、美容系の女性を中心に日本全国で注目を集めていて、ボランティアでお手伝いに来てくださる方も多くいます。
廣田農園 Instagram
https://www.instagram.com/hirotanouen_awajishima/
兵庫県淡路島で"むらじ"という品種のカレンデュラを栽培、販売しています。
・注文方法:電話のみ メール、SMS、DM、LINEは不可。
受付時間:9:00-17:00
090-3275-2896
出られない場合は、折り返しお電話いたしますので、お待ちください。
SHIRO カレンデュラオイル 8,250円 (税込)
人気化粧品ブランドが、厳選して選んだのが廣田農園のカレンデュラです。良い生産者、気候、土が産み出す農産物は、SHIROの評価で、他の産地より優れているとお墨付きです。
https://shiro-shiro.jp/item/12587.html
淡路島では、昭和7年ごろから釜口地区や佐野地区で切り花栽培が始まり、今でも細々と作り続けられています。高齢化等により生産者が減少し、いま残っている生産者は2、3人ほど。地域の特産品を持続できるか、大きな課題に直面しています。
今回のツアーで、アクアイグニス淡路島で商品化できないか、チーム135°メンバーでワークショップを行いました。
花や葉の天ぷらは美味しく、食後はインフィニティプールの温泉に湯浴み着を着て、みんなで入浴。翌日はお肌がツルツル、ピカピカになりました。
アクアイグニス淡路島
https://aquaignis-awaji.jp
カレンデュラは、鮮やかなオレンジ色の大きな八重の花が特徴で、1月から4月頃までがシーズンです。有機JASを取得しているため、虫が多くなる季節は販売を終了するそうです。
淡路島の黄色のカレンデュラには「変わらぬ愛」といった心温まる花言葉があります。
ご夫婦の記念日や、母の日、父の日などの贈り物にいかがでしょうか?
3月頃には、一面の黄色いカレンデュラの花畑が淡路島の佐野地区に広がっています。
追伸:淡路市はオーガニックヴィレッジ宣言をしています。つまり、行政が農業に理解があるというフラグが立っている地域です。
私は東京都や福島県、北海道で生産者の支援をしていますが、
レストランなどの飲食店関係者、コワーキングスペース運営などの場づくりの人、大学などの指導者、物流・商流の事業者が課題解決に一緒に関わると、成功に導きやすいと感じています。
料理人はその地域にしかない珍しい農作物を使い、自分の料理の付加価値を上げていきます。
手の届くところにあって、地域の人にとっては当たり前でも、都会のシェフにとって、価値のあるのものを見つけることができれば、高値で売れます。でも、それだけではつながりません。食べる人、つなげる人がいないと、広がっていかないのです。
人は同じ世代の人で集まる傾向がありますが、持続可能とは、異業種、そして若い仲間と繋がることが近道なのだと最近感じています。