オーストラリアで研修を受ける前に、自分なりに見ておきたかったラム肉国内の流通研修をしてきました!
3年前にできたばかりのNHジャパンフード戸田事業部見学♪
美女木にある工場の出荷場は、体育館みたいな広さの大型の冷凍庫と冷蔵庫。1時間、皆さんの作業を見ているだけで、体の芯まで凍りました。それなのに、忙しい日は朝7時から仕分け作業で4時間くらいこの場所で作業するのだとか。スゴイ。
防寒着を着て、大きな段ボール箱を運んでいきます。1日に1トンくらいは・・・え?それを全部仕分けるの?大変ですね。。。
私は1時間でギブアップし、窓越しに見ていると、みるみるうちに、トラック前に大きな山ができました。
ラム肉は流通課程の温度変化で食味が変わりますが、こんなご努力のおかげで、オーストラリアからのコールドチェーンが切れることなく、お店まで運ばれています。
すごい、NHジャパンフードさん!
オーストラリア産のラム肉はざっくり言うと、こんな感じの流通です。
生産者 ⇨ 屠畜場 ⇨ 食肉加工場(部位別にカット、梱包、チルド・フローズンに)⇨ 船便(2週間)
⇨ 日本物流センター(川崎)⇨お肉屋さん(NHジャパンフード戸田営業所など)
⇨ 「レストラン」シェフがカッテイング ⇨ 調理 ⇨ 提供
お肉屋さんの朝の朝礼 業界用語が飛び交い、全然意味がわかりません(笑)
チルフロ、朝着、フローズンの期限?等、まだまだ私が知らない世界がたくさんありそうな予感。
でも、朝礼が終わってから橘さんに解説していただきました!
「チルフロ」はチルドで輸入して、戦略的に国内でフローズンにする商品。フローズンにするには、様々な基準があり、勝手に賞味期限を伸ばせる訳ではなく(当たり前ですが…)レストランで美味しく食べられるように考えられて、冷蔵・冷凍を使い分けしているのだと教えていただきました。
ちなみに、チルドの方がフローズンよりお値段が高い理由、
食材ってフレッシュな方が良いイメージですが、それは太陽の恵みを受けたお野菜の話。
お肉はエージングした方が柔らかく旨味が増し、美味しくなるそうです。ちょっと前から流行っているエージングビーフはこの原理を応用しています。
ラム肉の場合、オーストラリアから船便で到着するまでの2週間、チルドにしておくといい感じでエージングされて、日本に到着する頃には柔らかくなります。一方、オーストラリアの食肉工場でフローズンにして日本に輸入されると、エージングされていないので、硬いお肉になります。フローズンの方が安くて、チルドがお値段が高い理由。こんな理由もあることがわかりました。
他のお肉でも、それぞれ特徴があるので、お肉屋さんはチルドとフローズンを使い分けるそうです。美味しく頂くプロの技。これは家庭では真似できませんね。
ところで最近、リーズナブルなお店でも、そこそこ美味しくなっている思いません?
その理由は、流通過程でチルドやフローズンを維持できるようになったことが大きいのだと思います。
でもね、配達の車に乗せていただき、上野アメ横で、昼間の流通業者さんたちの動きを1時間も眺めているだけでしたが。あの車、冷凍庫無いよね?普通のワゴン者でお肉を運んでいる肉屋さんも・・・。解凍してドリップが回ってしまったお肉を漬け込んで味でごまかしているお店もあるそうで、お肉屋さんのレベルは様々です。もし飲食店を始める方は、ジャパンフードさんから購入されることをお勧めします!
さて、途中でラム肉繁盛店、「下町バルながおか屋」さんへお届けしてきました。ラムチョップを1日500本も売るそう、炭火焼のラムチョップ、美味しくて10本食べられるらしいです。今使っているのは、ニュージーなのですが、そのうちね。オージーの良さもわかってくれるといいな〜。
フードビジネスコンサルタント協会(FBCJ)出さんが私のお名前を出してご紹介くださったので、ラムバサダー制服を着て伺ったら、お店の前川副社長がとても喜んでいただけました。
すごーい、ご縁です!
最後に、今回私のお願いをかなえてくださった
NHジャパンフードの橘さん、同乗させていただいた岩堀さん、優しい島田部長代行。
本当にありがとうございました。
今度は、前川社長が代表を務められている上野仲町の「食べないと、飲まナイト」にぜひ一緒に行きましょう!