オーストラリアでラム肉の勉強をするため、1週間の合宿に参加してきました。
実はあまり知られていないのですが、牛と違って羊は草だけを食べる草食動物です。そして歯が1本生えるまでの仔羊(約1年未満)がラム肉として流通しています。
オーストラリアは、ヨーロッパがすっぽり入る大きさの国とは言いますが、とにかく広い!
そんなオーストラリアの畜産について、それが日本の畜産と決定的な違いを生んでいると実感したのは土地の広さ。
メルボルンの郊外を約2時間、高速道路はずーっとのどかな牧草地を走ります。その広大で豊かな牧草地に「羊」や「牛」が放牧されているのを眺めることができます。
日本と四季が逆のオーストラリアは今が春。豊かな大地に雨が降り、草が若葉を増やしていました。
羊は草の上で自然に子どもを産みます。人の手で草の手入れや、逃げないように柵をつけられていますが、牛舎で育てられる日本の家畜と違って、素晴らしい環境で育っていることは一目瞭然。
1件の酪農家が、約8000頭の羊を飼育しているそうです。牧場の方にお聞きしたところ、人工授精なし、成長促進剤も使っていないとのこと。だって、飼育頭数が多すぎて、そんな手間をかけられないし、太陽の恵みを受けた草を食べているから健康ですよって言われて、納得です。ただ、群れにオスを多く配分し、メスは必ず1年に1回妊娠するようになっているのだとか。逆ハーレムです(笑)
写真の後ろに小さく写っているのが、羊の群れです。彼らは臆病なので、この距離が精一杯でした。