失礼ですが…あまり美味しいイメージは無く、グルテンフリー志向が強くなって、ますます生存競争が過酷になったと想像ができるアメリカのパン屋さん。
朝食を食べない人も多いらしいのですが、ベーグル、スムージー、オートミールが定番と聞いていたので、昔ながらの街のベーグル屋さんと、
アメリカ全土でフランチャイズ、IT化されているパン屋さんに行ってきました。
もちろん、ニューヨークでは日本でもお馴染みのスターバックスや、メゾンカイザーも人気です。でもせっかくここまで来たのだから、アメリカ人が今、朝食で使っている店を知りたくて視察してきました。
新しい発見があったので、ご紹介します。
地元の労働者がふらりと訪ねてくるフレンドリーな街のベーグル屋さん
10種類くらいある好きなベーグルを選んで、クリームチーズもチョイス。全粒粉の入った、やや黒い生地のベーグルは、オーダーしてからトースターで焼きます。とっても美味しかったです。次々とお客さんが入ってきて、親しく挨拶を交わす風景に日本の大衆食堂のような優しさがあって癒されました。クレジットカードは使えないようです。
次はアメリカ全土にフランチャイズがあるパン屋「Panera」です。マクドナルドの「いらっしゃいませ!」と声を掛けてくる店員は無く、黒人の店員が1、2名店内を回っています。オーダーは壁面にずらっと10台以上並ぶ並液晶画面から行います。(写真)
画面表示は英語ですが、商品写真付きなので、外国語の人でも全く問題がなさそうです。IT化で少人数でも運営できるように工夫されていて、メニューの種類は豊富です。支払いはクレジットカードです。
トップ画面はアメリカ人女性が大好きなオートミール。また、モデルや女優が食べていて人気だとかで、スムージーは色々種類がありました。私は「Steel cut oatmeal with apple chips &pecans」5.29ドルと「strawberry smoothie」5.79ドルを注文。
液晶画面の横に積まれていた通知札の一番上にあるナンバーを書いて、席へ持って行きます。
オーダーしたときに使った通知札には、ICが埋め込まれていて、どの席に座っているのかが、分かるようです。しばらく座っていると店員が運んできてくれました。日本のフードコートで呼び出されたりして、うるさいアラームが鳴ることと大違い。セルフオーダーですが、席に座ってしまえば、快適に食事ができました。
オートミールはシナモンの香りと砂糖の甘さのある温かい食べ物でした。体調が悪くても食べられそうな柔らかい食感のオートミールに、乾燥りんごとナッツがアクセントになっていて、美味しかったです。
ストロベリースムージーは、バナナとのミックスで、マックシェイクのストロベリーとは全く違う味です。香料は使用せず、いちご本来のフレッシュさと香りで、本格的なスムージーでした。
今回、アドバイスをくれた現地の友人はファッション関係の仕事をしていたので、健康的な食を心掛けており、私のアメリカフードのイメージを見事に打ち砕くものばかりでした。
ヘルシー志向のアメリカ人は、毎日ジムやマラソンなどの運動して、朝食からディナーまで塩分控えめ、カロリーオフ、着色料や甘味料は一切使わない食事を選んで生活をしています。
平日はハードに働いているので、デリバリーは大歓迎。paneraはオフィスデリバリーもしてくれる便利なパン屋で、普通によく使う店なんだそうです。
この店を使っている友人の暮らしといえば、マンハッタンは家賃が高すぎて住めないので、郊外に住み、通勤は1時間くらい。8時を過ぎると通勤ラッシュがあるので、早朝に出勤し、ジムで汗を流してから、身軽な服装でドリンクだけ持ってオフィスへ行く毎日。早朝、健康志向のニュヨーカーはスポーツジムに通い、身体のラインが出るタンクトップ&スパッツ姿で、街を歩いてオフィスに向かいます。カッコよく街を歩いているニューヨークで働く女性のライフスタイルに憧れてしまいました。でも、日本では男性が驚いてしまうセクシーな格好なので、無理かなぁ(笑)