創刊前から応援している「かごんま食べる通信」の取材に同行させて頂き、「きばいやんせ!」と応援したくなる素敵な生産者さんにお会いしました。
私は東京生まれ、東京育ちなのですが、ご先祖さまは東京で暮らした鹿児島県人。かごんま食べる通信のコンセプトの通り、所縁のある土地を応援しつつ、その土地の事を勉強したい私にはピッタリな雑誌です。
今回訪問したのは3件の生産者さんと、オーガニックフェスタでお会いした方達の事を少しだけですが、ご紹介します。
Marumamen工房 増田泰博さん
笑顔の素敵な増田さん、カラフルなオーガニック大豆の収穫を見学させていただきました。
草が枯れている畑の前で、「これから収穫します!」という増田さん。えーここ?と半信半疑の私達に枯れた枝から房を一つもいで開いてくれたら、キレイな実が入っているではありませんか!
大豆の収穫時期は、稲刈りの終了した11月下旬から。茎葉が茶褐色になり、サヤがカラカラ音がする頃です。
畑には、様々な大豆が植えられていて、白、黄、赤、青、緑、茶、黒、マーブルなど、色も様々です。
天気の良い日に収穫すると、水分の抜けた状態なので、カビが生えることなく保存できるそう。畑で耳を澄まして音を聞いているとパチパチとサヤが乾燥して弾ける音がしました。
枯れた枝からつまんで、手のひらの上で開いた大豆はとても小さいのですが、煮て水分を含むと2倍くらいの大きさに膨らみます。
また、増田さんはオーガニック小麦も育てています。北海道の田中さんも同じですが、小麦は連作障害が出るので、豆類など別の作物を植える必要があります。さらに、小麦は下へ根が張りますが、大豆は横に根が広がるので、交互に植えると、土がフカフカになる効果も期待できるそう。出来るだけ自然な方法で、労力をかけずに持続可能な農業を行っていくための知恵ですよね。
もう一つ、小麦農家さんが頭を悩ませるのが製粉工場をオーガニックにする事。田中さんの場合は、江別製粉に持ち込みをされていましたが、増田さんはクラウドファンディングで集めた資金で製粉機を購入。12月からはいよいよ自社で製粉がスタートします。
ちなみに、現在は他にお願いして製粉をして、ベーカリーReenoさんのバケットとバタールとして販売されています。
まだまだ小規模ながらも、ここまで自分でやってしまうのは、なかなかのチャレンジャー。
薄力粉、強力粉、大麦、そして蕎麦粉も作り、うどん、ラーメン、味噌も手作り。
これからが楽しみな生産者さんです。