あけましておめでとうございます。
本年も料理人さんのお役に立てるよう、食肉・野菜などの食材、最新の厨房機器、料理のトレンドなどを分かりやすくお届けします。引き続き、このブログをご愛読いただけたら嬉しいです。
身内の怪我の話なんて、正月早々あまり良い話ではありませんが、年末に母から電話で「家の中で転んで、右手が動かない」と言われ、東京の実家に駆けつけたところ、腕にヒビが入っていたのです。そのため、今年のおせち料理は、私が母の分の仕事も担当しなければならず、かなりの重労働となりました。
年末に3日間頑張って、無事におせち料理が完成。お正月はいつもの様に家族みんなで囲んだおせち料理は美味しく、変わらないお正月の味にホッと和みました。神様が「いつまで母と一緒におせち料理を作れるか分からないよ」と私に諭したような出来事で、今まで以上に親との時間を大切にしなければと思ったお正月でした。
今年のおせち料理にも、私の畑をご指導いただいている若谷真人さんのクワイを大量に使いました。たくさん芽が出ますようにと、願いを込めて煮込むと、骨つき鶏肉から出汁がじっくりと染み込みます。大根や人参がとろけますが、クワイはシャキシャキしていて、食感が美味です。
クワイを浦和で作っているなんて、皆さんご存知無いかもしれませんが、埼玉スタジアムのすぐ近くにキレイな水田があり、夏は青々とした葉が茂り、水面下には青いクワイがすくすくと育ちます。
お正月しか無い野菜です。機会がありましたら、さいたま産クワイをご賞味くださいね。