3月5日(日)、東京お米サロン1年目の総まとめ&2年目のキックオフとして【東京お米サロンの会】を東京農村 Root kitchenで開催しました。
参加&応援してくださった皆さま、ありがとうございました!
五つ星お米マイスター・秋沢 毬衣さんによるお米の炊き方のレクチャーの後、炊き立ての東京米「谷保天神米」をいただきました。
「艶は少なめ、粒サイズは中くらい、胚芽は取れている、噛んだ後に甘みがある、もっちりしている」等、プロの視点でどのように米を評価しているのか、お話を聞きながら一緒に食べてみると、お米そのものの美味しさがじんわり伝わってきました。
ソムリエのように、料理に合うお米を選ぶことができる秋沢さんのお話は、日頃から店頭に立っているからこそ気付く、質問の変化など、興味深いお話でした。お米サロンのメンバーは探究心のある食いしん坊が多く、話題に事欠かないのですが、新しいことを学ぶのは楽しい時間でした。
続いて、出汁ソムリエ山根 正充さんによる、お出汁から作るみそ汁。鰹節の違いや、出汁の違い、東京湾で採れた昆布を使ったお出汁にも驚きました。鹿児島から届いた鰹節をさらに東京で熟成させていることにも驚きです。カビが乾燥の手助けや保存ができることなど、先人の知恵で食文化があるのですね。
味噌作りについて、大学時代に醸造学を学んでいた、お米サロン援農チームのリーダー・池田祐希乃さんに教わりました。
味噌の主原料となる大豆は、生物毒(外敵から身を守るため)を持っており、生で食べることができません。かといって煮るなどして調理すると、腐りやすくなってしまいます。そこで、塩を加えて長期間保存ができるようにしたのが、味噌なのです。
味噌は原料によって大きく麦味噌・豆味噌・米味噌に分けられます。麦味噌は九州、豆味噌は東海が有名です。今回仕込んだのは米味噌で、日本で食べられている味噌の大半は米味噌だそうです。
米味噌には米麹が使われており、発酵を促進させています。米麹はお米に麹菌を繁殖させたものですが、では、どのようなお米を使うのが良いでしょうか?それは、古米(収穫してから1年以上経ったお米)。古米は表面に細かな傷が入っているので、麹菌が入りやすいのです。
このように味噌についてレクチャーを受けたあと、参加者の皆さんと一緒に味噌の仕込みをしました。ここで仕込んだ味噌は、秋の収穫祭で食べる豚汁に使います!
美味しい料理は食材にこだわり、手作り、削りたて、炊き立て、そしてみんなで食事をすることが何よりも楽しい時間でした。
山根さんが作ってくださった食事は、とても美味しく、地元東京産にこだわってみると、頑張っている生産者がいて、かなり美味しいということを実感することができました。どこで作っているかではなく、誰が作っているかです。これからも皆さまからの愛情を繋いで、敬意を込めてお伝えしていきたいと思います。
また、東京お米サロンはお米・野菜作りをお手伝い(援農)してくださる方を募集しています。ご興味のある方は、石川までご連絡くださいね。